気になる“あのコ”のシゴトーク/240

震災作品で若手女優が感じた苦労は

2015.08.21 FRI


撮影:Satomi
「去年の5月に撮ったんですが。2週間というタイトなロケ撮影でしたね。プレッシャー半分、楽しさ半分で。とにかくあっという間でした」

女優の藤本 泉さんがこのたび初主演したドラマ作品が、『神戸在住』。阪神淡路大震災の20年目という節目に、神戸のローカル局であるサンテレビが開局45周年作品として制作したスペシャルドラマ&劇場公開作品だ。このたび、9月16日にDVDが発売されることになった。震災の傷跡を残しながら、復興を遂げた神戸を舞台に、震災を知らない女子大生らの日常や成長を描くというもの。藤本さんが演じるのは、内気な少女、辰木 桂。

「内気で私と真逆なんですよ。その意味で演じることは難しかったですね。あそこまで気持ちをしまい込んでしまう性格だと、感情の“出し方”がすごく難しくて。最後まで悩みました」

一方、それゆえの楽しさも感じたとか。

「役柄の感情になって動くのは、この仕事の醍醐味だと感じています。共感できる部分を探して、そういった要素があると演じやすいのですが、桂は本当に遠くて理解できないことが多かったんですよね。そのぶん、やりがいを感じました」

役柄が困難なことに加え、扱うテーマも難しかった。

「物語での桂同様、神戸はキレイな街という印象でしたし、プライベートで訪れても風景のよさばかりに目を奪われていましたが、撮影で様々な場所を巡って震災の傷跡を見て、今までになかった目線が生まれたんです」

出身は埼玉。震災時には3歳だったという藤本さんにとって、震災はどこか教科書のなかの出来事のように捉えていたという。

「この作品が決まって、関西に住んでいる叔父にいろいろ話を聞いたんです。ダンプカーが突っ込んできたかのような衝撃だったとか、寝ていた祖母の枕元にものが落ちてきて間一髪だったとか、この作品に出会わなければ、知るよしもなかったことなので、貴重なきっかけだったと思います。私自身、この作品に出演したことで、すごく大きな影響を受けましたね」
(吉州正行)

  • 藤本 泉

    1991年埼玉県生まれ。中学時代にスカウトされ、大学に入学した2010年から本格的に女優活動を開始。映画『アオハライド』(14年)、ドラマ『天使のナイフ』(15年、WOWOW)など、出演作品多数。スキューバダイビングや茶道をたしなむなど、プライベートでもマルチな才能を発揮しているとか!
  • 『劇場版 神戸在住』

    阪神淡路大震災から20年目の節目に作られたスペシャルドラマ&映画。震災を知らない女子大生らの成長を描く、神戸の街へのオマージュ作だ。「撮影から1年たってあらためて見ると、やっぱり好きな作品だなって思いました」と藤本さん。DVD(4104円)が9月16日発売!

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