気になる“あのコ”のシゴトーク/244

美人ハーモニカ奏者、夢は1万人で…

2015.09.18 FRI


撮影:小島マサヒロ
「小学校の頃、皆さんが吹いた思い出のあるハーモニカは、限られた音しか出せないものなんです。その点、クロマチックハーモニカは『半音階のハーモニカ』という意味があり、ピアノでいう黒鍵と白鍵すべての音を楽器の右側についているレバーを操作して演奏できます。また、ゆずさんや長渕剛さんが使っているようなブルースハープは、曲調によってハーモニカを持ち替えて演奏するのですが、クロマチックハーモニカは一本ですべての曲が吹けてしまうんですよ」

熱心にクロマチックハーモニカについて教えてくれたのが、南 里沙さん。日本を代表する美人奏者だ。

「まだ日本では知られていないのですが、アジア圏ではかなり盛り上がっているんです」

写真で里沙さんが抱えているのがまさにそれ。ハーモニカより二回りほど大きく、ずっしりとした重さがある。そして気になる音色は、複数の音が重なり合う“和音”の印象が強いハーモニカに対し、力強い単音を奏でる。伸びやかな音が響く印象だ。

「サックスやオーボエのようにも聞こえるし、弦楽器のような響きもある。大学時代にオーボエをやっていたのですが、クロマチックハーモニカの魅力に触れて、虜になりました」

「新しい楽器」の可能性を感じたという。そんな“可能性”を存分に引き出したのが、里沙さんの2枚目となるオリジナルアルバム「El Mundo−エル・ムンド−」だ。

「とくに聴いていただきたいのが、1曲目の『諸刃の剣』です。力強さと優しさを備えた楽器の魅力を感じていただけると思います。今回、『ONE PIECE』などのアニメ楽曲も多く手がけられている田中公平先生に作曲を依頼したのですが、そのかっこよさに本当にシビれました!」

あわせて、多彩な楽器とのハーモニーも楽しめる仕上がりだ。

「このアルバムを聴いて、クロマチックハーモニカについて知っていただければと思っています。目標は年末にやっている『1万人の第九』のように、いつか1万人でハーモニカを吹くこと。夢は大きく持たないと!」
(吉州正行)

  • 南 里沙

    1987年兵庫県生まれ。2009年F.I.H.ドイツ世界大会オーブンカテゴリー準優勝。翌年F.I.H.日本ハーモニカコンクール3部門にて優勝、ジャズ・ポップス部門では総合グランプリを受賞。10月24日(土)に宝塚ベガ・ホール (阪急清荒神駅前)でコンサート開催予定。ちなみにプライベートでは、「ジャンルを問わずいろんな音楽を聴いています。クロマチックハーモニカは幅広いジャンルを演奏することができるので、いつの日も新しい音楽を吸収し、ハーモニカの可能性を広げたいですね」と里沙さん
  • 『El Mundo』

    田中公平氏、若草恵氏など、各ジャンルで活躍する作曲家による書き下ろしの新曲を始め、ジャンルを超えた名曲の数々をカバー。里沙さん本人の作曲によるオリジナル曲も収録した意欲作! 「クロマチックハーモニカはメロディー楽器です!様々な楽器と組み合わせると美しい音楽を響かせます。その調和にも注目して聴いてほしいですね」と里沙さん。絶賛発売中!また『El Mundo ーエル・ムンドー』発売記念ライブが、10月13日(火)に渋谷・JZ Brat Sound of Tokyo(渋谷セルリアンタワー2F)で公演

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