MSとドラクエ8の最強タッグも失敗!

大手メーカーが手を引くオンラインゲームの行方

2004.07.29 THU

マイクロソフト(以下MS)の資金と『ドラクエ8』の開発会社・レベルファイブの技術力。大規模オンラインRPG(以下MMORPG)の『トゥルーファンタジーライブオンライン』(以下TFLO)は、この超強力タッグを得て――6月に開発中止が発表された。「究極のMMORPG」をうたったTFLOは、日本人向けのかわいらしいCGや、多彩なキャラクターを作成できるシステムなど、日本で苦戦が続くMSのゲーム機、XBOXにとって「キラータイトル」となるはずだった。

今年の1月、βプレイヤー(完成寸前の「β版」を遊ぶ人)を募集し、発売は間近と思われた。今回の発表は、まさにβテストが始まる直前のこと。作りかけのTFLOさえ、遊ぶ機会は永遠に失われたのだ。両社とも、その理由をウェブサイトに掲載した。MS側は「ご提供できる状態への進捗がいまだ見込めず」と、完成度の低さを強調。一方、レベルファイブ側は「世界はすでに完成しており」と言い、もう少し時間があれば…という無念が読み取れる。

TFLOの失敗は珍しいケースではない。今年に入り、大型MMORPGの開発中止が相次いでいる。つい最近も『UXO』(古典的RPG『ウルティマ』の続編)がゲームオーバー。ここ数年来の大手メーカーがこぞってMMORPGに資金を投入する「バブル」がはじけた形だ。

MSとレベルファイブの言い分は、おそらくどちらも正しい。開発者から見れば有望なゲームでも、市場は“待ったなし”に傾いているのだ。「勝ち組」のPS2にしろ、『ファイナルファンタジーXI』を除けば、この方面では芳しくない。

この背景には、ネットゲームと「引きこもり」の関係が指摘され、ネガティブな印象が広まったことが挙げられている。そこで今、「パケ・ホーダイ」など定額化の波に乗って、「携帯電話用のMMORPG」が注目を集めている。はたしてゲーム業界の救世主となるか?

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