作品のみならずスタッフも熱い!

今年は真っ赤に灼けたプロレス映画で盛り上がれ!

2004.09.09 THU

今夏、『いかレスラー』『マッハ!』が公開され、他にもプロレス&格闘技を題材にした作品が続々封切り予定とプロレス映画ブームがにわかに到来中なわけだが、その主人公たちは皆、楽天的でスキだらけである。

たとえば現在公開中の『MASK DE 41』は、リストラされたサラリーマンがプロレス団体を興すのだが、旗揚げ直前に共同経営者がメインイベンターの女子レスラーを妊娠させてすべてを台無しにするバカがこんがらがった小気味のいい作品。また今秋公開の『お父さんのバックドロップ』は、息子から「お父さんは強くない」と言われた悪役レスラーが凄腕空手家と戦うことを決意する素敵でウカツな男の物語。

そのうえ、これらの作品は、作り手側までワキが甘い愛しき男たちであるのがいい。なにしろ『MASK DE 41』などは完成したのが3年前。公開が遅れた理由は映画完成直後に制作会社が潰れたためで、スタッフたちは映画同様リストラに直面。あるスタッフの妻は危機を乗り切るため働きに出たのであるが、その働き先が某プロレス団体だったというから裏話にまでコクがある。主人公同様スタッフまで人生を賭けてるところが飛びきり熱いというわけだ。また『お父さんのバックドロップ』は原作者が故・中島らも。いうまでもなく人生を見事に好き勝手に生ききった達人である。

映画の主人公が気ままに生きるのは当然。だが、昨今のプロレス&格闘技映画は制作者たちまで図らずも人生を賭けてしまっているのが深み満載といえるだろう。ついつい弱さを露呈しつつも作り手たちが強き男に憧れて完成した作品群は夢見がちな男心をくすぐること間違いなしだ。

さらに今後、イーサン・コーエン脚本の『ホネツギマン』、香港製作の『大阪プロレス飯店』、韓国製作による極真空手の創始者、故・大山倍達の一代記『風のファイター』なども公開予定。戦いに熱き血潮を燃やす男たちの姿にヤケドしそうな秋なのである。

関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト