原作者をめぐる推理合戦でも盛り上がる

祝・第4巻発売!!『デスノート』を読んでるか?

2004.11.05 FRI

連続殺人犯vs天才探偵。ものすごく単純にいえばただそれだけの構造なのだが、無類におもしろい本格推理サスペンス。それが週刊少年ジャンプに連載中の『DEATH NOTE』(原作/大場つぐみ、漫画/小畑健)だ。既に読んでる人には説明不要だが、いちおう物語設定を紹介してみる。

主人公は全国模試で1位を取るほどの秀才少年。彼はある日、死神界から落とされたデスノートを拾う。デスノートとは、名前を書き込んだ人間の死の理由や状況を一定の条件や制限つきで操れるアイテム。主人公はキラと名乗って悪い(と判断した)人間を片端から消しはじめる。しかし、それに気づいた天才探偵Lが、キラの正体を暴き、連続殺人を止めるために活動開始。かくして、騙し騙される壮絶な心理戦がスピーディーに繰り広げられていく。

基本設定こそ非現実的だが、その展開は本格推理小説を思わせる精密でロジカルなもの。主人公が新しいノートの使い方を発見したり、第2のデスノートを持つ少女が参入して何やら暗黒なラブコメめいたりもする。刻々と変化する状況や、登場人物のパワーバランスは目眩を覚えるほど。『ヒカルの碁』以来、久々の連載となる小畑氏の筆も恐ろしいほど冴えまくっている。

この作品、あまりにハイグレードな台詞の応酬と展開に、いったいこの原作者は誰だ?という場外乱闘に近い盛り上がり方もしている。某推理作家ではないか、某ギャグマンガ作者ではないか、いや数人のブレーンによる共同ペンネームだ、などとネット上でも様々な憶測が。で、週刊少年ジャンプ編集部に電話で直接聞いてみると…。「そうした噂は承知していますが、大場先生はあくまで大場先生です、としか言いようがありません」と担当編集者の方。

まあ原作者が誰だろうと、作品自体のおもしろさには関係ない。しかし作品の成立にすら謎があるというメタな仕組みも『DEATH NOTE』の魅力のひとつ。当分は目を離せそうにない。

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