学校じゃ教えない「本当のこと」が満載

みうらじゅん流『正しい保健体育』とは?

2005.03.03 THU

昨年10月に理論社から創刊された「よりみちパン!セ!」シリーズが話題だ。中学生向けの“教科書”という体裁で、「地域社会が消えて学校と家庭以外での学び場を失った子どもたちに“リアルな知恵”を授ける」(編集担当・小宮山さん)というコンセプト。

第1期刊行は『いのちの食べかた』(森達也)、『ハッピーになれる算数』(新井紀子)など10冊だが、なかでも好調な売れ行きを見せているのが『正しい保健体育』(みうらじゅん)。“ちっとも先生らしくない”(RCサクセション)人が書いた本にはどんな教えが? さっそく職員室(事務所)を訪ねて話を聞いてみた。

――文部科学省の学習指導要領とはほど遠い内容ですね。

みうら なるべく「本当のこと」を言おうと思って。ふだんの会話で「おれの性衝動が」とか言わないでしょ。やっぱり「やりてーな」ですよ。「やりてーぜ」「入れてーぜ」の二大テーゼがあれば男は事足りる、ということもきちんと書いておいたから。

――「エロなことを考えることこそ人間の本業」とも言ってます。

みうら 「有害図書」や「18禁」とかっていう決まりを作っても、守れない人は必ずいるからね。釈迦の「六波羅蜜」という教えと同じで、彼も「どうせ守れないでしょ?」ってとこから始めて、心が浄化する6つの修行を提示してるんだ。

――悶々と悩んでいる中学生が、これを読んで本当に救われるかもしれませんね。

みうら これからはそういう人たちの時代でしょ。音楽でも、においのしないバンドが出尽くして、そろそろ臭いものを嗅ぎたいなっていう気分になってる。サンボマスターは「ちんかすロック」だから。こないだ会ったときに言ったら「ボクら、ちんかすですか!」って嬉しそうだったな。

実際に読んでみると、バカバカしくも妙に納得させられる読後感。世の男子諸君は、ぜひ書店で手に取ってその「におい」をかいでみてほしい。

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