司会が円楽から歌丸へ…

『笑点』40年目の改革をどう評価すべきか?

2006.06.01 THU

日曜日の夕方になんとなくテレビをつけていると、♪チャンチャカチャカチャカ、チャンチャンと例のオープニング曲が聞こえてくる。そして歌丸師匠と楽太郎のかけあいを観たりしながら、また明日から仕事なんだな…となんとなくブルーな気分になったりする。

こんなふうに『笑点』といえば、僕らの世代からおじいちゃんおばあちゃんにいたるまで、すでに日本人の生活習慣の一部となっている番組だ。なにしろ放送開始以来40年間、内容がほとんど変わらない。はじめは演芸コーナーで、次に大喜利。座布団を配るパターンも同じ。おまけに出演者も、初回から出演し続ける三遊亭円楽、桂歌丸、林家こん平をはじめ、何十年間もまったく変わらない。新規参入の難しさはプロ野球以上ともいわれるぐらいなのだ。

ところが最近、その『笑点』でついに改革がおこなわれた。どう変わったかというと、まず脳梗塞でリハビリ中だった円楽が降板し、桂歌丸が司会に昇格。さらに引退する林家こん平に代わって弟子の林家たい平が正式メンバーになり、春風亭昇太も新規参入。ここに林家木久蔵、三遊亭楽太郎、三遊亭小遊三、三遊亭好楽の4人を加えた6人で大喜利がおこなわれるという。

まさに『笑点』にとっては、22年前に座布団運びが山田隆夫になって以来の大変革。もっとも、メンバーが入れ替わっても番組内容は変わらない。いや、変えるべきではないのかもしれない。実際、歌丸師匠も「番組が長持ちしている秘訣は“いっさい変えないこと”」と言っている。『水戸黄門』でもわかるように、マンネリというのは、いわば安心感。同じお題の大喜利、同じかけあいを観ることで、日本人は日曜日の夕方をしみじみと実感するわけだ。

ただひとつ心配なのは、歌丸が司会になったことで、歌丸VS小円遊、歌丸VS楽太郎と受け継がれてきた罵倒合戦がなくなるんじゃないかということ。メンバー同士の確執ネタもまた、『笑点』という“連続ドラマ”の楽しみなのである。

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