映画『初恋』では犯人は宮崎あおいちゃん

数々のドラマ・映画になる「三億円事件」の魅力とは?

2006.06.01 THU

日本犯罪史上最大のミステリー「府中三億円強奪事件」。現在のお金に換算すると30億円!!にもなるというこの事件、これまで沢田研二やビートたけしが犯人役でドラマ化されたり小説になったけれど、だからぁ、イマドキの主流は女子高生じゃん? だから強奪犯も女子高生なわけぇ、というわけでは決してないでしょうが、犯人は女子高生だったという解釈で今度は映画になるんだそう。68年当時の時代背景と事件の詳細が描かれながら、ちゃんとタイトル通り〈初恋〉にもなっていて結構イイんです。

実際の事件の顛末について軽く説明すると、東芝府中工場で働く従業員のボーナス三億円を車で運ぶ最中に、「この車には爆弾がしかけられている」と白バイ警官が停車を命じてきたそう。職員のかわりに車に乗り込んだ警官はそのまま走り去ったのだけれど、実はこれが犯人だったという、人間心理を上手についた頭脳的犯罪だった。

犯人の遺留品153点、延べ捜査員16万人弱、捜査対象者1万2000人弱、警察の入念な捜査にもかかわらず、結局犯人は挙がらず75年に時効を迎えている。

元警視庁刑事で社会病理学者でもある北芝 健さん、繰り返しドラマや映画の題材となるこの事件の魅力って何なんでしょ?

「一番の要素は〈人の命を奪っていないこと〉そして〈手口のあざやかさ〉。また〈体制に風穴をあけ痛快〉でした」(同)

持ち去られた三億円はいずこへ?

「事件後、借金苦で一家心中寸前の家族が救われたり、膨大な医療費がかかる難病の治療がスムーズに行われたりもしたので、もしかしたら…の希望的疑念が一部の人々の間に広がった時期もあります」(同氏)

実は盗まれた三億円には外国の二重保険が掛けられていたため日本人は1円も損をしていない。それがさまざまな憶測とあいまって、犯人が義賊のような印象を与えてさらに人気が高まったのだとか。この昭和史最大のミステリーの謎解きを劇場でいかが?

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