松本大洋原作の伝説的コミック劇場化

『鉄コン筋クリート』の不思議ワールドで年忘れ!

2006.12.21 THU

93年に『スピリッツ』に連載され大人気だった松本大洋氏による漫画『鉄コン筋クリート』がアニメになった!

義理と人情とヤクザの街“宝町”。少年クロとシロは、誰にも支配されず自由に街を飛び回っている。しかし宝町の利権を狙うヤクザが街に急激な変革をもたらし、2人の運命を大きく変えていく。

監督を務めたマイケル・アリアスは『アニマトリックス』をプロデュースしたVFXの第一人者でありながら、日本に10年以上滞在するかねてからの『鉄コン』ファン。連載終了後、監督自ら劇場化をオファーするも、当時の技術では躍動感や浮遊感が表現しきれないとか、漫画の世界観をアニメでどう表現するかなどの問題で企画は延長戦に突入。苦節10余年、監督とスタッフの映像化への情熱が実った本作は、大切なものを見失いそうになるこの時代に、クロとシロがお互いを求め合う切なさが心を熱くさせる感動作なのである。

「当初、監督は声のキャスティングを、素人の子供を1人1人スカウトしようと考えていました。彼は本作の登場人物を演じるのは、声優さんではない方が自然だろうと考え、最終的に役者をメインにセレクトすることにしたのです」(配給元のアスミック・エース宣伝・大久保さん)

クロの声を担当するのは二宮和也。彼は連載中からの大ファンで「初めて漫画を読んだ時は泣いた」そう。そしてシロは蒼井 優。そのほか伊勢谷友介、宮藤官九郎、本木雅弘など、みんな古くから原作を愛する『鉄コン』フリークばかりが偶然集まったそう。

松本大洋作品の醍醐味は、バイオレンスの中に息づく独特の心理描写と絶妙なスピード感。そしてどこか懐かしい雰囲気もありつつ、ファンタジーの要素もある。この世界観は知れば知るほどクセになるので、年末はこの不思議ワールドを体験して年忘れしない?


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