話題なのはヌードだけじゃないんです

映画『バベル』におけるアカデミックな魅力とは?

2007.04.26 THU

菊地凛子さんがアカデミー賞助演女優賞にノミネートされていた映画『バベル』。でも、彼女のヌードばかりがフォーカスされていて、映画の内容がイマイチ分からなかった人も多いんじゃありません? この映画はそれだけじゃないんです! ということで、アカデミックな魅力に迫ってみました。

モロッコの少年が旅行中のアメリカ人夫婦を誤って銃で撃ってしまう。その夫婦は村で応急処置を受け救助を待つが、テロとして国際問題に発展し事態は膠着状態に。そのころ、その夫婦の子供たちは、やむを得ない用事で帰省したベビーシッターとともにメキシコへ…。一方、事件の調査は日本に及び、モロッコで使用されたライフルは日本人男性の所有物と判明。菊地凛子演ずるその男性の耳の不自由な娘・チエコは孤独感を募らせ、事情聴取に訪れた刑事の前に全裸で佇むのだった。

この映画は、1発の銃弾をきっかけに、世界の4ヶ所で連鎖反応的に孤立した状況に追い詰められる人々を描いた群像劇。孤独な魂を持つ人間たちは人種や宗教の壁を越えて理解しあえるはず。そんな祈りにも似た希望が託されている本作では、偏見の愚かさを我々に問いかけるのだ。

映画情報誌『FLIX』の松下編集長、この映画の魅力は何なんでしょう?

「登場人物たちはみんな〈孤独を感じている人間〉。大勢の人たちがいるなかで孤独を感じることが一番悲しいことで、それを救うのが愛。これが監督が描きたかったことだと僕は思う。でも、この映画は感覚的な映画だから、その人なりの解釈ができるのが魅力なのでは」

R25世代はどう観ればいいでしょう?

「チエコがなぜあんなことをしたかを理解するのは難しいけど、『大胆だ』ではなくて、なんでああいうふうになっていったかということから、自分の人生について考えるきっかけにしてほしいですね」(同)

人生真剣に考えてみる。そんな知的な1日もたまにはいいかも!?


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