“脱力系”の先駆者・三木 聡監督に聞く

映画『図鑑に載ってない虫』の見ドコロを教えてくださーい!!

2007.06.28 THU

ユルいタッチとコネタの連発。このじわじわと観客を笑いのブラックホールに吸い込んでいく独特の演出スタイルで、世に“脱力系”ブームを巻き起こした三木聡監督。つい先日まで金曜ナイトドラマ枠で放映されていた『帰ってきた時効警察』で、三木ワールドを堪能した人も多かったハズ。

その“コネタの鬼才”三木監督による最新作が、映画『図鑑に載ってない虫』だ!

ルポライターの“俺”が死後の世界を取材するため、相棒のエンドーやリストカットマニアのサヨコとともに、人を仮死状態にするという〈死にモドキ〉を探す旅に出る。謎が謎を呼ぶ、摩訶不思議なサスペンスコメディなのだ。

早速ですが三木監督、この作品の発想のヒントは何だったんですか?

「まずね、ロードムービーが作りたかったんですよね。そして正直に言っちゃうと、全体を包むモチーフは芥川龍之介の『トロッコ』。“土工と一緒にトロッコに乗っていくけれど、帰りは1人で寂しく帰ってくる”という小説があって、“行きはヨいヨい、帰りはブルー”、そんなイメージの出来事を盛り込みたかったんです」(三木監督)

監督の思い入れが強いのは、エンドーが倒れて救急車で運ばれるシーン。それまでのお気楽ムードから急転直下のトーンダウン~というのをやりたかったんだそう。

作品のレトロな雰囲気、結構好きっす!

「主人公の伊勢谷くんには1940~50年代に流行ったフィルムノワールを意識した衣装で演じてもらいました。意図としてはドンピシャな今現在の話ではなく、いつかどこかで起こった話にしたかった」(同)

監督がコメディにこだわる理由とは?

「自分が笑っちゃうおもしろいことを映像で観たいという一番原始的な本能…というかそこだけでやっているもんですから。他人の感じ方よりも、まず自分がおかしいかどうかが最優先課題(笑)」(同)

この“笑い”が“爆笑”でないのがミソ。サジ加減が絶妙です!


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