ペンネームや芸名が少なくなってる?

アイドルとかプロレスラーとか本名回帰が進んでいるワケは?

2008.01.18 FRI


オスカーでは、上戸彩さんをはじめ、ほぼ99%本名。ちなみにレスラーが名字に英語をつけていたのは、昔は、若手選手がアメリカに修業に行くことが多く、外国人に覚えやすくするために付けたのが始まりだそう 提供/プロレスリング・ノア オスカープロモーション
それは、ある日の企画会議でのこと。

「最近のライターって、本名の人が多い気がしません? 10年くらい前は、ペンネームの方が多かった気がするんですが…」

筆者のそんな発言から“本名話”に火がついたのです。

「それを言うなら、昔はアイドルや歌手も芸名だったのに、最近は本名ばっかりだ」

「プロレスラーも『アントニオ猪木』『ジャイアント馬場』と、リングネームが多かったのに、今は『三沢光晴』『小川直也』なんて本名ばっかりだよ!」

そう言われてみれば、様々なジャンルで本名の人が増えてる気が…。どうして?『子のつく名前の女の子は頭がいい』(洋泉社刊)の著者でもあり、 人名などに詳しい金原克範さんにお聞きしました。

「昔は“芸名”で所属する世界と“本名”で生きる世界には、ハッキリと区別があったんです。『芸能の世界に入るには、それまで所属していた地域社会と“縁”を切る』必要があったんですね」

しかし最近は、その世界の垣根がなくなっている、と?

「今の若者たちは、親の世代からテレビっ子で、自分たちの社会とテレビ画面の中に垣根を持っていないため、本名と芸名という区切り自体がないんです。もともとこういった“業界”には、『自分の才能を知らしめたい』という人間が多い。ですから本来は持って生まれた名前で売れたいと考える人は少なくないんです。それに、昔のようにテレビに出ている人間が芸や才能を見せるのではなく、“素”の部分であったり、ゴシップを見せる方向になっています。その場合、むしろ本名のリアルな人間の方が都合が良かったりするんですね」(同)

ちなみに人気アイドルが多く所属しているオスカープロモーションは、4000人近くのタレント中、99%は本名だそう。

「昔は、アイドルは今よりも作られたもので、売りたいイメージに合う芸名を付けたんです。しかし今は、本来の個性を前面に出す時代。本名がその子のイメージに一番合っていますから、あえて本名にしています」(オスカープロモーション取締役・今井一郎氏)

プロレス界も「選手個人に名前の決定をまかせています」(プロレスリング・ノア渉外部・西永秀一氏)という団体も増えているよう。そういう“業界”の流れと、元来の『自分の名前を知らしめたい』という欲求が一致して、本名回帰につながっているのだとか。う~~ん、納得。

…とはいえ、目立たなくちゃいけない業界で生きるなら、やっぱり本名よりも芸名やリングネームの方が有利な一面もありそうですよね。ちなみに筆者の名前もペンネームです。どうですか? 目立ってます?

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