うれしいと歌っちゃう、同じ歌がグルグル

“鼻歌”現象のナゾを心理学的に解明してみた!

2008.03.06 THU



イラスト:スズキサトル
フンフフ~ン♪ 普段、何気なく歌ってる鼻歌。ウキウキしてると歌っちゃうイメージだけど、思い出してみると案外、普通のテンションの時にも歌ってる気がする。そもそも、鼻歌ってなぜ歌っちゃうの? 精神科医の名越康文先生、教えて!

「楽しいできごとがあったときにはより楽しくなるために、落ち込んだときは明るい歌で気分を盛り上げたり、逆に悲しい歌でより悲しみに陶酔したりと、自分の気持ちをコントロールする手段として鼻歌を歌うのでしょう。歌は、ウキウキしたり感動したり悲しくなったりと、心に与える影響力が大きいですからね」

そうなんだ! でも、何も考えずにボーっとしてるときにも歌ってる気が。

「それは、人間には『物事と同調したい』欲求があるからです。例えば、歩いているときやサイクリング中は、歩幅やペダルを漕ぐ肉体のリズムに意識を同調させることで安心感や心地よさを得るんです。ほかにも、何気なく空想していることやほほに当たる風の気持ちよさなど、記憶や空想、周りの環境にも、気持ちを同調させて心地よくなりたいという欲求がありますね」

なるほど~。結局、鼻歌って「自分を気持ち良くさせたい」願望の現れなんだ! それと、鼻歌の不思議といえば気づくと同じ歌ばかり歌ってること。これはどうしてなんでしょう?

「何度も歌ってしまう歌には、自分でも気づかない思い出が一緒に刷り込まれている可能性があります。失恋をしてショックを受けている時に偶然、流れていた曲だったり、大きな仕事を成功させたときに耳にした曲だったり。それと同じ気持ちになりたい、または似た状況になったとき、無意識に同じ歌を思い出しているのかもしれません。もちろん、CMなどで何度も聞いた歌を口ずさむこともありますけどね」

自分の鼻歌ソングを意識してみれば、気づかなかった深層心理を発見できるかも!?


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