男を磨くカルチャー入門

第2回 R25世代の“アート”の楽しみ方って?

2009.01.22 THU

男を磨くカルチャー入門


画像提供/hpgrp GALLERY 東京 永岡大輔さんなど、3人の作家さんが所属する、「hpgrp GALLERY 東京」。絵や写真を中心に扱い、「アート初心者も大歓迎」とのことなので、ここからギャラリーめぐりをはじめてもいいかも

ビビッときたら買ってよし!?意外に手軽なアート購入



絵や写真、フィギュアなど、アートと呼ばれるものが買えるギャラリー。行ってみたいなと憧れつつも、アートはよくわからないし、買うなんて到底ムリと思ってる人も多いのでは? でも、ちょっと小耳に挟んだところ、最近のギャラリーは若い人の出入りも多いみたい。それならば! ということで、さっそく職場から一番近い、表参道の「hpgrp GALLERY 東京」へ。初心者なんで、まずはアートの楽しみ方やギャラリーでのマナーから教えてください!

「当ギャラリーでは、現役で活躍する作家の絵や写真作品コンテンポラリーアートを扱っています。何を表現しているかわかりにくい作品も多いので、ギャラリスト(ギャラリーのオーナー)やスタッフに気軽に聞いてください。作家と直接話せる機会もあるので、そういうコミュニケーションも含めて、アートを楽しんでもらいたいですね。あとは、ファッションや音楽と同じで、情報を集めたり、直接見に行ったり。何となくいいな、と感じたら衝動買いもアリですよ。買ってみないと、自分の好みはわからないもの。誰の作品かは言えませんが、僕だって買ったまま眠らせてる作品があります(苦笑)」

教えてくれたのは、ギャラリストの戸塚憲太郎さん。ギャラリストってどんな人かと思ってましたが、ビックリするほどステキなお兄さん(34歳)です。ギャラリー自体もカジュアルで(写真参照)、入りにくい感じもありません。ところでアートは、家賃7万円の家に住んでいるような一般ピープルの私でも買えるものなんでしょうか?

「もちろん高額な作品もありますが、1万円で買える1点モノもあります。ちょっとした時計やカバンくらいの値段で、結構気に入ったものが買えると思います。もちろん、ギャラリーは見るだけでもOK。ウチはR25世代のお客さんも多いですよ」(同)

よく見てみると、作品の近くにはわかりやすい価格表示アリ。これは初心者にとってかなり安心です! でも、このくらいのお値段だと、逆に作家さんの生活が大変そう。

「作家の場合、作品だけで生活できるのはごく少数。美大講師やアルバイトをする人が多いです。コンテンポラリーアートの作家は、金銭面での苦労もあって、長く続けることがすごく難しいんですよ。欧米のように気軽にアートを楽しむ文化が日本にも根付けば、制作に専念できる作家が増えるはず。アート業界も活性化されて、どんどんいい作家が育つと思いますよ」(同)とのこと。

なるほど、アートの世界も大変なんですね。となると、若い作家さんを応援する意味でも、私たちがアートに親しむことには意味がありそう。まずはギャラリーめぐりからはじめますか!
画像提供/@Gallery TAGBOAT 版画作品でありながら、約150万円もの値が付いたバスキアの作品。ほんの5~6年前は半額程度の値段で取引きされていたそう。原画は一体いくらの値が付くのやら…。 (C)Jean-Michel Basquiat 「Charles The First」 2004年,スクリーンプリント,ED 85

アートの値段って誰がどうやって決めてるの?



世の中には、アートを買い集めるコレクターというオトナたちがいます。アート投資なる単語も聞かれるようになった昨今、アートに不変的な価値があることは感じつつも、自分が買うことまでは考えられない私。だって、アートって値段がわからなくて不安なんだもん! そもそもアート作品の値段ってどうやって決めているんでしょ? アートを販売するwebサイト「@Gallery TAGBOAT」のアートディレクター・広本伸幸さんに聞きました。

「アート売買の場として、オークションとギャラリーがあります。基本的にオークションは、すでに亡くなっているピカソやゴッホなど大家の作品を売買する場。ギャラリーは、現役で活躍する現代の作家の作品コンテンポラリーアートを売買する場です。どちらも、簡単に言うと需要と供給の関係で価格が決まり、手に入りにくければ高値が付くし、欲しがる人が少なければ、それなりの値段しか付きません」

なるほど、オークションは作家の人気や希少価値で値段が決まってたのね。じゃあ、ギャラリーで扱うアートの値段は誰が決めているの?

「ギャラリーのオーナーが決めています。もちろん村上隆さんなど、ネームバリューのある作家の作品は別格ですが、大体の相場はあるんですよ。作家のこれまでのキャリアや、作品のサイズ、また1点モノか、複数同じものがある版画か、絵なら、使用する絵の具や画材も関係します。例えば、鉛筆で書いたものよりは油絵の方が高いし、紙に描いたものよりはキャンバスの方が高い。材料代みたいなものも加味されているんです。まぁ、ごく一部例外はあるようですが(苦笑)」(同)

例外!? それって一体?

「バブル期の、ギラギラしたおじさんが待ちかまえているような古めかしいギャラリーでは、人を見て値段を付ける店もあったようです。いつも買ってくれる常連さんなら30万円で売るものを、一見さんには100万円で売ってしまう、というヒドい話もあったとか。でもこれは昔の、しかも一部の例外の話。最近のギャラリーは良心的なところがほとんどで、若いオーナーも多いので、客層も徐々に若くなっているようです」(同)

ひゃ~!! どうやら、私たちが怖がっているアートのイメージは、ずい分昔のお話みたい。もちろん「@Gallery TAGBOAT」もお値段はとっても透明で、クリックひとつで作家のプロフィールから値段やサイズまで明らかに! ネットショッピング感覚で買えるのがウケて、R25世代にもお客さんは多いそう。ギャラリーに属さない超若手作家の作品は数千円から買えるとか。

まずはネットで相場をつかんでから、実際のギャラリーに行ってみるといいかもね。 「アートを買うってカッコいいけど、
私に買えるものなんてきっとないんだわ」
と、若干テンション低めではじめた第2回。

調べてみると、意外にも敷居の低い
コンテンポラリーアートの今が見えてきました。

私を含め多くの若者をビクビクさせる原因も、
親切なギャラリーと透明な価格表示で、難なくクリア。
興味を持って今からアートとふれ合えば、
アート通への道もそうそう険しいものではなさそうです。

というわけで、自分的には大成功のアートレポ。
いかがでしたでしょうか?

今後もR25世代の先陣を切って
王道カルチャーに体当たりしていきますので、
ご意見ご感想のほど、よろしくお願いしますね!

hpgrp GALLERY 東京

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