万が一のためのファッション講座

第1回 ネクタイの効果的な“演出術”とは!?

2009.01.30 FRI

万が一のためのファッション講座


ファッション面でも注目されている、なりたてホヤホヤのオバマ大統領。ヒラリー氏やマケイン氏と戦っているときは、赤のネクタイをしていることもあったが、時折青いネクタイをしていた。TPOに合わせてネクタイの色を変えることは、民衆へのイメージ戦略のひとつといえる。

ここぞというとき、 勝てるネクタイってあるの?



『人は見た目が9割』なんて本も数年前に流行りましたが、ビジネスだって同様です。社会的にはまだまだ若輩者の我らR25世代。どうせなら、ただオシャレになるんじゃなくて、ビジネスで勝てるファッションを知りたいですよね。

「服装による第一印象は、大きく社会生活を左右します。ビジネスにおいても物事、特に人間関係を円滑に進めるためのスキルのひとつと考えた方がいいでしょう。だからといって、いきなりファッション誌のような最高のオシャレさんになる必要はありませんが、ビジネススーツを普通に着ているだけで良しという時代でもないのです」

と、教えてくれたのはイメージコンサルタントの資格を持つ、パーソナルスタイリストの森井良行さん。例えば明日のプレゼンをうまく成功させたいとき、簡単で効果的な着こなしはありますか?

「まず手っ取り早いのはVゾーン。かつて若いケネディ元大統領が、老獪なニクソン元大統領と戦ったときに、白いシャツに赤いタイで勝利したといいます。このようにアメリカの大統領は、ここぞというときには、赤いタイで勝負することが定番になっているんです。赤いタイは、パワーと情熱を感じさせる強い色。それが日本にも輸入され、赤いタイがパワータイとしてよく知られています」

なるほど、赤タイですか。確かにテレビを見ていると、政治家はよく赤タイを締めている印象があります。ならば赤タイでプレゼンに臨むのがいいの?
薄いブルーのクレリックシャツ(衿と身頃で色が違うシャツ)に、黄色系のタイを合わせた最新パワータイスタイル。誠実そうで、かつ若々しくみえる。Vゾーンは、3,4色使うとバランスがいい。それ以上だとうるさく、それ以下だと寂しく感じる。モデルは今回お話をきいた森井さん。
「いや、あまりに露骨な赤タイは、コイツやる気だなと思われて、最近では逆効果となることもあります。そこで赤以外のパワータイがオススメです。ヨーロッパでは、白シャツはフォーマル、ブルーシャツはビジネスというのが定番ですが、日本でも、バブル時にブルーシャツが流行りました。それに派手な黄色いタイをするというのが、バブル時代のもうひとつのパワータイ・スタイルだったんです。そして去年あたりからブルーシャツが復権してきて、今年はベージュのタイが流行中。ブルーシャツ黄色系ベージュが、2009年版パワータイとして有効だと思います。アメリカでは赤が定番ですが、ヨーロッパなどでは黄色もパワータイなんですよ」

プレゼンや商談など自分をアピールする場では、そんなパワータイがよさそうです。だけどビジネスシーンはそれだけじゃないですよね。謝らないといけないときもありますし。

「小泉元首相は、パフォーマンスが上手で、赤タイをうまく使っていましたね。でも、郵政民営化の話をするときは、水色のタイを使っていました。水色には、言いにくいことを言いやすく、そして聴きやすくするという色彩心理があります。その効果を狙っていたはずです」

ネクタイ1本にそんな心理効果があるとは! 確かに顔に近い部分だけあって、表情を彩ってくれるのかもしれません。今までTPOなんて気にせず、漠然とネクタイの色を選んでいたのでは? ちなみほかにも選ぶべきネクタイカラーがあるとか。

「堅実性を表したいのであれば茶色。先輩として、後輩からの信頼を威圧的にならずに得たいときにいいでしょう。また財務や経理系など、数字の発表をするときにもいいかもしれません。女性に対する場合は、ピンクやラベンダーなどの淡い色の方が好感を持たれるでしょう。いつも覇気がないと思われているような人なら、思い切って赤タイでいくのも手ですね」

まずは、簡単にできる「ネクタイの色」で、印象を変えてみましょう。それで、バシバシ商談がうまくいったり、コンペが通れば、ネクタイのおかげかもしれませんね。自分の職種や業種を考えて、最適のネクタイを選んでください!
最近のネクタイの流行の変遷。左からひと昔前の10cm幅のネクタイ、平均サイズの8.5cm幅のネクタイ、そしてナロータイと呼ばれる6.5cm幅のネクタイ。時代とともに徐々に細くなってきている。ナロータイは、ビジネスでは業界によってはNGとなる可能性もあるので注意が必要

よく見ると、ネクタイって変なカタチ その起源とナゾにせまった!



ビジネスマンの毎日のユニホームであるスーツ。そしてその人の印象を大きく左右するVゾーンのネクタイ。でも冷静に考えると、ネクタイって変な形ですよね。あの菱形の長いヤツを、初めて首に巻こうと思った人は誰なんですか? イメージコンサルタントの資格を持つ、パーソナルスタイリストの森井良行さんに聞いてみました。

「フランスのルイ14世が雇ったクロアチア人の兵隊が、首に何かを巻いていました。ルイ14世が『彼らの妙な巻き物はなんだ?』と部下に聞いたところ、質問を聞き間違えて『クラバット(クロアチア兵)です』と答えたそうです。今クラバットとは、フランス語でネクタイの意味。だから起源はクロアチア兵ってことになりますね。当時のクラバット(ネクタイ)は、戦場で弾よけのおまじないとして首に巻かれていて、現代の形とは異なります。

おぉ! 起源が兵隊の装飾とは、なんともオトコ心くすぐるエピソードじゃないですか! ビジネスマンにとって、ネクタイは毎日の戦闘服。起源はやはり通じていたのかも。それがどうしてあんなカタチに?

「19世紀になって、ネクタイもイギリスへと渡り、当時の軽快なロンドンファッションに合わせて、結び方もシンプルになりました。ネクタイという言葉が使われ始めたのもこのころです。現代のネクタイに近い形になるには、競馬で有名なダービー卿から始まっています。彼が所有していたダービー競馬場に出かける男性が、細型のネクタイのようなモノをつけて行き、『ダービータイ』という愛称で流行ったそうです。そうして現代と同じ形の『フォア・イン・ハンド・タイ』が生まれました。いま、プレーンノット(一番基本的な結び方)を別名『フォア・イン・ハンド』と呼ぶ由来ですね。ちなみに日本で初めてネクタイをしたのは、ジョン万次郎だといわれています。19世紀半ば、自分の漁船がアメリカに流れ着いたジョンが、そこから帰国したときにネクタイを持ち帰ったそうです。明治維新後の政府が洋装を積極的に取り入れたので、官僚を中心にネクタイが広まっていったようです」

やはりヨーロッパの紳士や貴族から生まれた、ハイソなカルチャーだったんですね。でもネクタイといえば誰しもがあのカタチを思い浮かべるほど同じようなものばかりなのに、なんであんなに値段に差があるんですか?

「どの服においても共通していえますが、大量生産することで原価は安くなります。2プライススーツ店では3000円くらいですが、大手セレクトショップでは1万円くらいしますね。もちろんブランドネームやデザインも値段に作用しますが、クオリティ的には、シルクの密度で大きく変わってきます。シルクの密度をオンスという単位で表しますが、高級なネクタイは50オンス以上です。弾力性があり、ディンプル(結び目の下のくぼみ)をきれいに作りやすく、傷やホツレができにくいです。結びジワもできにくいので長持ち。ネクタイは毎日するので、ある意味消耗品。そういう意味では、流行のネクタイは安めのもの。定番的に長く使いたいネクタイは、50オンスシルクの高級品を選んだ方が、経済的かもしれませんよ」

まさに戦いに起源があったネクタイの歴史。少々高くても上等なネクタイで、今日も戦場(会社)に向かいます! ネクタイというのは目につく場所だけあって、
確かに人に与える印象の大きな部分をしめるのかもしれません。

そんなことまったく気にしていませんでした。
「オレが好きならそれでいい。何か問題ある?」ってな感じ。

ボクはまず、学生のころに勢いで買った
キャラクターネクタイを卒業することから始めてみます(笑)

さて、そんな感じで
「もしものときのためのファッション講座」第1回は終了!

みなさま! これからファッションについての悩みを
一緒に解決していきたいと思っていますので、
ドシドシお便りお寄せください!

ジョギングスタイルがわからない、
リゾートではどんな短パンをはけばいいの?
というお悩みから、
チョッキとベストの違いって何? というトリビアネタまで。

絶賛お待ちしております!

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