CD『社歌』がバカ売れ!

日本独自の優れた企業文化!?「社歌」のディープな世界

2009.03.02 MON



写真提供/毎日新聞社
社員一同の大合唱で始まる朝。ウソみたいな話だが、かつてニッポンの会社では左写真のような朝礼でのラジオ体操、上司の訓示、社歌の斉唱がセオリーだったという。1980年ごろまで続いたこのような光景も今では激減。しかし、何のために社歌を歌ったのだろう?『社歌』の著者・弓狩匡純さんを直撃!

「社歌が担う役割は、会社の結束の強化。希望を込めた明るい曲調が多く、ほとんどは歌詞に社名が含まれています。確認した限り、初めて社歌が登場したのは1917年に歌詞が公募された南満州鉄道社歌です。社歌ブームは4度訪れており、1度目は30年代初めの世界恐慌後。老舗大企業の社歌の多くはこの時期に作られていました」

2度目のブームは、第二次世界大戦前。「お国のために」社歌を作ったり作り替えたりする会社が続出した。3度目は、60年代の高度成長期。そして80年代後半のバブル期が4度目なのだとか。

「社歌が盛んに作られるのは、経済が絶好調か絶不調のとき。社歌は20年ぐらい前までは朝礼などで歌われていましたから、みなさんの会社にもあると思いますよ。見つけて聞いてみると、意外な発見があるはず。社歌は会社の哲学なんです」(同)

弓狩さん監修のCD『社歌』を聴いてみると、夢をのせた列車の様子を美しいハーモニーで奏でるJR九州、「みんなのうた」風にトイレの身近さを歌うTOTO、解体業の力強さと勢いをアニソン風のメロディに乗せた日本ブレイク工業、大正浪漫な言葉が美しい資生堂など、そのカラーは様々。

「また、多くの社歌の歌詞は社内公募で選ばれているため、創業者や社員たちの思いが詰まっています。作詞を通じて交流がない部署の人の考えを知ったり、チームに連帯感を生んだりという副次的効果も。社歌は、日本独自の優れた企業文化なんです」(同)

100年に一度の不況が囁かれる昨今。第5の社歌ブーム(?)に備えて、まずは自社の社歌をチェック! 次に社歌を作り替えるのは、キミかもよ?


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