ストーリーの複雑さが魅力

映画『ウォッチメン』のナゾにキミはついてこられるか?

2009.03.26 THU

壮大な世界観と複雑なエンディングがゆえに実写化が不可能とされていたアメリカ発のコミック『ウォッチメン』が、二十数年の時を経て完全映画化されいよいよ日本上陸。

子どもの読み物だったアメコミの地位を飛躍的に向上させた革命的な作品と称される『ウォッチメン』について、日本版コミックスを手がけた小学館集英社プロダクションの澤田美里さんはこう語る。

「86年の登場以来、アメリカで数々の権威ある漫画賞やSF文学賞を受賞した『ウォッチメン』は、コミックの枠を超えた文学作品として広く世間に評価されています。この作品ではスーパーヒーローが実在する世界やヒーローとして生きることを決めた人間とはどのようなものなのか? が現実的な視点で描かれています。それこそが『スパイダーマン』や『バットマン』といった他のヒーロー物と一線を画す部分であり、高く評価される点でもあります」

ケネディ暗殺事件、ベトナム戦争、世界を揺るがした歴史的事件の裏にはウォッチメン(監視者)と呼ばれるヒーローたちの存在があった。だが、政府により活動を禁止され、心に闇を抱えながらひっそりと暮らしていたかつてのヒーローたちが次々と襲われ、冷戦下の世界を根底から覆すような恐るべき陰謀に巻き込まれていく。

「事件を巡る謎解きが縦軸となり、横軸となる各キャラクターのストーリーが複雑に絡まりあって物語が進んでいきます。このストーリーの複雑さが最大の魅力。また、緻密に計算された伏線も、熱狂的なファンを生む要因ではないでしょうか」(同)

実写映画の監督を務めたのは、迫力あるアクションと臨場感あふれる斬新な映像表現で群を抜くザック・スナイダー。虚構のヒーローや退廃する街・ニューヨークをリアルかつ壮大なスケールで描き出した。

Who watches the Watchmen?(誰が監視者を見張るのか)をテーマにしたこのダークファンタジーで、大いなる謎解きに挑戦してみて!


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