秋葉原文化考

第9回 最新のアキバファッション事情って?

2009.04.23 THU

秋葉原文化考

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ラジオ会館の記事を懐かしく拝見しました。
昭和30年ごろ、もうラジオ会館はありました。
ちょうど中学に入学して、家がわりと近かったので
毎日のように自転車で通ってました。
(中略)
その頃から今日を夢見てこんなにも日本を発展させた
関係各位には本当に敬意を表するものです。
できてしまえばどうってことないでしょうが、
あのトランジスタが現在の半導体になって、
印刷するようにできてしまうとは、想像もできませんでした。
(中略)
秋葉原のラジオ会館は日本の重要な拠点だったと思います。
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投稿者:taro3さん(東京都/66歳/男性)





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50年前、ラジオデパートで、
店員を2年間やったものですが、
あのころは、ラジオ部品が店にないと
近くの店で借りて、そろえてしまえたものでした。

店に来る人達もそれぞれ得意の技を持っていたように思いました。
(時代の)先を行くような人が集まってきたような気がします。
(中略)
まさしく「秋葉原の縮図」でした。
(以下略)
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投稿者:yttukoさん(埼玉県/72歳/男性)

人生の大先輩からも、
秋葉原・ラジオ会館の記事についてコメントをいただいております。
ありがとうございます!

半世紀前のラジオ会館は、いったいどんな様子だったんでしょう。
うーむ、想像もつきません。

50年の時・年齢差を超えて、同じ街の同じ場所について考えたり、
懐かしがったりできるとは、
秋葉原の懐の深さを感じずにはいられません。

そんな秋葉原も、2008年まで行われた再開発の影響などもあり、
街の様子、訪れる人もさらなる変貌を遂げています。

というわけで、今回は街の変化を
ファッションの面から調査してみることに。
アキバ系ファッションの今は、
果たしてどうなっているんでしょうか?

早速アキバへ行って、道行く人を観察してきました!
PCショップを訪れていた方に直撃! ファッションについて答えてくれたイマさん(右・18歳)「今日は大学で使うUSBメモリとかを買いに来ました。理系の大学なので秋葉原にはよく来ますね」 カトウさん(左・18歳)「鞄が大きい? そうですね、PCが入っているので、重いです(笑)」

“アキバ系”は減少中?アキバファッション最新事情



なんでも最近、「アニメインスピ・ファッション」と呼ばれる、マンガやアニメからインスピレーションを受けた全く新しいジャンルのファッションが、渋谷と原宿で流行の兆しを見せているのだとか。ほかにもアニメキャラをオシャレにデザインしたTシャツが売られたりと、いまやアキバ系がファッション業界でも注目されつつあると言えるのではないでしょうか。

しかし、いわゆるアキバ系ファッションと聞いて思い浮かべるのは、チェックのネルシャツ、リュックサック、スニーカーというような、ドラマ『電車男』の主人公のような格好を思い出す方が多いのでは?

ただ現在の秋葉原では、そのアキバ系ファッションをしている人が減っているというのです。その噂を確かめるために、早速秋葉原へ行って調査してきました!

秋葉原が最も込み合うにぎやかな休日の昼過ぎ。JR秋葉原駅、中央改札口を出たあたり、いわゆる再開発地区を眺めてみると、確かに数年前とは雰囲気が違います。街を歩く人々のファッションが、新宿や池袋などほかの街にいるような人と変わらず、カップルや家族連れが多くなっているように見受けられます。一目見てアキバ系だなぁと思うような人はいまやほとんど見かけません。

秋葉原にお店を構える、とある店員さんに話を聞くと、

「『電車男』がドラマになったころ、秋葉原を見るために訪れる観光客が多くなりましたね。ヨドバシカメラができて、再開発地区がキレイになったころからは、普通の買い物客が増えた、という印象がありますね。一昔前に比べて、女性の姿もずいぶん増えました」

とのこと。しかし、ヨドバシカメラ側から、線路を越えて中央通りの向こう側、PCパーツショップが並ぶ通りに来ると、ずいぶん客層が変わります。男性がぐっと増えて、女性がほとんどいません。普通に買い物を楽しむ女性より、呼び込みをするメイド喫茶のメイドさんの方が多いと感じるくらい。道行く人も、私服のほかにスーツや作業着などを着ていたり、買っているものもPCサプライやなにかの測定器など、年齢層も買い物の目的も多様なようです。

PCパーツショップの通りを歩く人々を眺めて、なんとなく気づいた共通項は以下のような感じです。

・リュックサック率は確かに高い
・チェックのシャツを着ている人も多い
・ノンブランドの安いスニーカー(運動靴)をはいている人が多い
・なぜかGジャンを着ている人が多い

こちら側には、いわゆるアキバ系の方も(それでも昔に比べて少ないですが)ちらほら見かけます。そんな方の何人かにファッションについてお話を伺ったところ、

「リュックサック(を使っている理由)は荷物が多く入るし、両手が空くので、手提げ鞄より機能性が高いから。むしろリュックを使わない人にどうして使わないか聞きたいくらい」(ユウジさん・25歳)

「チェック柄のシャツを着てきた理由? たまたまです! ほかのシャツも持ってますよ」(イマさん・18歳)

「特にファッションやオシャレに興味はないので、服を買うのは量販店が多いですね。基本的には、清潔であればなにを着ててもいいと思います」(ホソヤさん・26歳)

などの意見が聞かれました。秋葉原は別にオシャレをしてくる街ではない。着ていく服装で大切なのは「機能性」、「丈夫で長持ち=コストパフォーマンス」ということなのだそう。アキバ系ファッションというのは、オシャレのためではなく、アキバを訪れて買い物をする際の戦闘服のような意味合いがあるのかもしれませんね。
秋葉原電気街の風景。休日は買い物客でごった返すエリアだが、平日は比較的人も少なく、サラリーマンの姿が多い

“アキバ系ファッション”はなぜ生まれた?その起源を探ってみた!



チェックのシャツにリュックサック、安いスニーカーそんなステレオタイプなイメージで一世を風靡した(?)いわゆるアキバ系ファッション。

でも、秋葉原には「アキバ系ファッションリーダー」や、みんなが参考とするような「アキバ系ファッション雑誌」なんてのも存在しなかったのに、どうして自然と似通った格好になってアキバ系ファッションなんて生まれたんでしょう? 秋葉原に詳しい方たちに、そんな疑問をぶつけてみました。

「秋葉原を訪れる人は、自分の趣味にできるだけお金を使いたいと思っている人が多いんです。衣食住にはできるだけお金をかけたくないので、必然的に服は量販店で安いものを買うことが多くなり、結果として雰囲気が似てきたのではないでしょうか」(『秋葉原マニアックス』著者・藤山哲人さん)

なるほど。服にお金をかけるくらいなら、趣味に使いたいと。その気持ちは確かにわかります。

「服装を決めるときに重視するのは機能性という人が多いようですね。荷物が多く入って両手が自由になるリュックサックや、街を歩き回りやすいスニーカーの方が、オシャレなバッグや高価な革靴などよりも、秋葉原で買い物をするには向いているでしょう」(アキバ経済新聞副編集長・直井さん)

では、やたらとチェック柄のシャツが多かったのはなぜなんでしょう?

「もちろん、お金を節約するために量販店で大量に流通している廉価商品を買うから似てしまう、というのが大前提でしょう。チェック柄のシャツが多くなる理由については、服を選ぶときに、シャツでしか色みを出しづらいからではないでしょうか? というのも、基本的にファッションで冒険する方たちではないので、ズボンはジーンズや黒の綿パンを選び、Tシャツも、柄ものはデザインがオシャレなのかどうか判断に迷うため、結局、地味な無地Tシャツなどになってしまう。そうすると、ちょっと色や柄が欲しいとき、シャツで取り入れるしかない。シャツまで無地だと地味すぎるので、チェックの柄にすると、こうなるのではないでしょうか」(代々木アニメーション学院校長・平川さん)

おお、なるほど! たしかに「このTシャツの柄、オシャレなのかな? 変じゃないかな?」と迷うことってありますもんね。意見を総合すると、「秋葉原に買い物に行く人は、ファッションに機能性以上の価値は求めておらず、それを満たすために必要な金額以上はかけない傾向にある。服装が似てくるのはその結果であり、チェック柄のシャツはファッションに保守的であることの表れ」ということでしょうか。少し謎が解けたような気がしますね! いわゆるアキバ系ファッションと呼ばれる服装。
示し合わせているわけでもないのに、自然と格好が似てきてしまうのは、
街を訪れるみなさんが「服より趣味にお金をかけたい」
という生き方をしている結果で、あるいはその格好こそが
秋葉原を訪れる際の正装になるのかもしれません。

さて、みなさんは秋葉原の街やお店、
ゲーム・マンガ・アニメなどのアキバカルチャーに、
「これってなに?」「どういうことなの」「これは謎だ」
などのギモンはないでしょうか?

もしそんなギモンがあったら、どんどんお便りくださいね!

ワタクシ堅田が取材・調査して、
皆様のフシギ・ギモンを解決いたしますよ!

そのほかにも、あなたのアキバ巡回コースや、
オススメのスポットなども教えていただけるとうれしいです!
個人的には、某肉屋のカツサンドを
缶コーヒーと一緒に食べるのがお気に入りです。

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