9月は4作品が続々と公開予定!

このブームは偶然か必然か時代モノ流行りの背景は?

2009.09.10 THU

大ヒットを記録したクレヨンしんちゃんの劇場版アニメを原案とする『BALLAD 名もなき恋のうた』を皮きりに、9月は第11回松本清張賞受賞の同名小説を原作とした『火天の城』、芥川龍之介の『藪の中』から着想を得た『TAJOMARU』、白土三平の傑作コミックを実写化した『カムイ外伝』と時代劇映画が計4本公開される予定。

この時代劇映画ラッシュともいうべき現象、やっぱり昨今流行りの歴女ブーム!?

「いえいえ。『カムイ外伝』は宮藤官九郎さんと崔洋一監督との共同脚本制作に約1年半、撮影後もVFXに時間をかけたりと、企画から約4年を費やしています。今でこそ歴女ブームといわれてますが、撮影当時はそういった情報はありませんでした」(『カムイ外伝』宣伝担当の長倉由季さん)

なるほど。他の3作品の関係者にも確認したところ、「これまでにない織田信長像を描こうと、文献や原作を調べあげるのに数年かかった」(『火天の城』宣伝部)など、いずれも長期的スパンで企画制作する映画と歴女ブームとは直接リンクしていない模様。とはいうものの、今秋たて続けに時代劇映画が公開されるのも事実。そこで、02年から時代劇ブームに着目していたAll About「ドラマ」ガイドの黒田昭彦さんに背景をおうかがいしてみました。

「時代モノばやりの源流は、98年に連載が開始した漫画『バガボンド』あたりからではないでしょうか。そして02年には時代劇マガジンが創刊。『あずみ』が上戸彩主演で映画化、『たそがれ清兵衛』公開などへと続き、テレビドラマへとつながって今に至ります。背景にはCG技術の発達や、撮影に適した施設が関東近郊に新設されたほか、古い町並みが現存する地域の撮影支援団体との連携強化など、以前より時代劇が作りやすくなったという事情もあるようです」

先の見えない今だからこそ、人は時代劇を見て過去の確かな時代を振り返りたくなるのかもしれません。この秋は旬な時代劇映画を楽しんで!


関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト