やっぱり☆ネコが好き!

第10回 なんで猫はコタツが大好きなの?

2009.11.05 THU

やっぱり☆ネコが好き!

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うちのにゃんこは、カレーのにおいに敏感に反応します。
昔飼っていた猫たちもカレーのにおいに
やはり敏感に反応してました。

どうしてなのでしょうか。
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投稿者:みゅう太さん(埼玉県/38歳/男性)

投稿、ありがとうございます!
カレーのにおいに反応するなんて、食いしん坊の猫ちゃんですね~。
ちなみにうちの猫は、「おにぎり海苔」のにおいが大好きです!

伊豆高原ねこの博物館館長の今泉忠明さんによると、
それぞれの家庭の猫で嗜好が異なるのは、
飼い主さんの嗜好が刷り込まれている可能性があるそうです。
つまり、飼い主さんがよくカレーを食べていると、
猫ちゃんもカレーのにおいが好きになってしまうことがある、ということです。

皆さんのうちの猫ちゃんのなかにも、
「うちの子はこんなにおいが好きだよ!」
というものがあれば、ぜひ投稿してくださいね。

さてさて今回は、猫と寒さの関係について考えてみたいと思います。
猫って寒がりだというイメージがありますが、においの好みと同じように、
猫によって違いがあるんでしょうか?

さっそくいろいろと調べてみました!
わが家の猫5兄弟のなかで最も寒がりの大福ちゃんは、11月ともなるとこのありさま…。一日中、毛布の中から出てきません! ちなみに、今泉先生によると、コタツの中にずっと入っていると赤外線で角膜に異常をきたしてしまうことがあるそう。飼い主の皆さん、気をつけてくださいね!

猫×コタツは鉄板?猫が寒がりなワケ



冬本番も間近となり、日に日に朝晩の寒さが厳しくなる今日このごろ。そろそろ暖房やストーブを入れ始めた方も多いのではないでしょうか?

猫ちゃんと一緒に暮らしている方はよ~くおわかりかと思いますが、猫ちゃんにとってもこの時期はソワソワする季節。そう、猫のだ~い好きな「コタツ」が登場するからです!

うちの猫もそうなのですが、コタツがリビングに設置されると、もうその日からコタツの中から出てきません! そんなに気持ちがいいのかと、試しに私もコタツの中にもぐってみたのですが、これが暑くて息苦しい!

昔から猫はコタツで丸くなっているものと相場は決まっていますが、こんな環境に一日中いるなんて、猫ってどんだけ寒がりなの!?

ということで、どうして猫はこんなに寒がりなのか 当コラムのご意見番、伊豆高原ねこの博物館館長で、ネコ科動物研究の権威である今泉忠明さんに伺いました。

「一般的に猫の寒さが苦手という性質は、猫の先祖でアフリカ北部に生息していたと考えられているリビアオオヤマネコにまでさかのぼるといわれています。もともと暑い地域で生まれた動物なので、長い年月をかけて複雑に交配が進んだ今でも、猫には寒さに弱いという性質が残っているのだと考えられているんです」

では、猫はすべて寒さに弱いということなんですか?

「いいえ、一概にそうとは言えません。1万年近い年月を経て、アフリカから世界中に広まった猫のなかには、その土地の風土気候に合ったものが生き残ってきた結果、体格や性質が変化してきたものもいます。例えば、タイ原産のシャムやそこから人間による交配で生まれたオリエンタルなどの南方系の猫は暑さに適応して、スリムで顔が小さく、アンダーコートといわれる下毛がない体質になり、逆に寒さの厳しいノルウェー原産のノルウェージャンフォレストキャットは、毛の量が多く、空気を含みやすいアンダーコート(下毛)と、防水性の高いカバーコート(被毛)の2層構造の毛を持っています」

なるほど。猫も住む場所によって、独自の進化を遂げてきたというわけですね。ちなみに、三毛猫などの日本猫はどうなんですか?

「日本猫はもともと中国から渡ってきた猫で、日本で独自の進化を遂げた猫だといえます。四季のある日本で暮らす猫ですから、暑さ、寒さに対する適応力に優れているといわれています。そういえば私も、冬の北海道で、外を走りまわる猫を見たことがありますよ」

日本の猫はある意味、洋猫よりたくましいってことなんでしょうかね~。なんだか誇らしいです! ウチの猫も思い切って空の下に放り出してみたら、寒がりを克服できるかもしれません。

もちろん、親バカの飼い主としては、かわいそうでそんなことできないんですけどね。
写真提供/群馬サファリパーク 群馬サファリパークで暮らしているシベリアオオヤマネコくんは、20歳! 人間でいうと100歳近いご長寿です。長生きの秘訣は、寒暖の差の激しい日本の気候に、上手に適応してきたことかもしれませんね~

寒いのがだ~い好き!世界一寒さに強い猫



冬になると一日中コタツにこもってしまう寒がりな猫。猫好きとしては、冬はあまり猫と遊べなくて、ちょっと退屈な季節ですよね?

でも、ネコ研究の第一人者で、伊豆高原ねこの博物館館長の今泉忠明さんによると、一般的に寒がりといわれている猫のなかにも、寒い地域に適応して進化した「寒がりじゃない猫」もいるのだそうです! それっていったいどんな猫ちゃんなのでしょう?

「飼い猫のなかでは、ノルウェー原産のノルウェージャンフォレストキャットなどがその代表ですが、野生の猫も含めると、シベリアに生息しているシベリアオオヤマネコなどは、非常に寒さに強い種です。というか、逆に寒くないと生きていけないくらいですね」(今泉さん)

へ~! 寒くないと生きていけない猫なんて、いるんですね~。そのシベリアオオヤマネコは、いったいどんなふうに暮らしているんでしょう? 日本でシベリアオオヤマネコを飼育している、群馬サファリパークの飼育担当、北村昭二さんに伺いました。

「シベリアオオヤマネコは、ロシアからヨーロッパ北部にかけて、いわゆるシベリア地方に生息する野生のヤマネコの一種です。1年のほとんどが氷点下という極寒の地で暮らすヤマネコで、体の大きさは中型犬くらい。寒さに耐えられるように、密集度の高いアンダーコート(下毛)を持っていて、足先までふさふさの毛に覆われていて、見た目にも暖かそうだな~という外見です」(北村さん)

確かに、シベリアオオヤマネコの写真を見てみると、抱きしめたくなるほどふさふさの毛がかわいいですね~。でも、シベリアに住んでいるならいいですが、日本で暮らしているシベリアオオヤマネコは、こんな厚着で暑くないんですか!?

「さすがに夏は暑いみたいで、運動量も減ってぐったりしていることが多いですね。できるだけ涼しい環境を作ってやるために、飼育場に氷を入れたり、室内と屋外の風通しをよくしてやったり、飼育環境をいろいろと工夫しています」(北村さん)

人間の事情とはいえ、暑い国にお引っ越ししたシベリアオオヤマネコは大変ですね。でも、暑すぎて病気になったりはしないんですか?

「国内で飼育されているシベリアオオヤマネコの多くは、野生から直で動物園やサファリパークに来たものではなくて、動物園などで繁殖させたものが多いんです。ですから、生まれたときから暑い気候に適応している個体が多いです。うちで飼育している2頭の個体は、冬、ものすごく寒くなると意外と寒いみたいで、飼い猫と同じように丸くなって寝ていたりします。いくら極北原産の猫とはいえ、自分の暮らしている国の気候にうまく適応してきているんでしょうね」(北村さん)

氷点下でも変わらず生活するというシベリアオオヤマネコでも、長年日本で暮らしていると寒がりになるなんて! 動物の適応能力というのはすごいですね~。ということは、うちの超寒がりな猫ちゃんたちも、原産国にかかわらず寒さに強くなれる可能性があるってことかしら?

今年の冬はあんまり過保護にせずに、外で一緒に遊んでみたいと思います! 「猫はどうせ寒がりだから」と
冬はあまり猫と遊ぼうとしなかった私。

でも、よくよく調べてみると、猫は意外と
寒さに適応できる能力を持っていることがわかりました。

考えてみれば、私たち人間は
夏は冷房、冬は暖房と、便利な生活を送っています。
人間の近くで暮らしてきた猫もそれを真似て、
できるだけ快適に生きようとした結果が
「コタツおこもり」だったのかもしれませんね。

今年の冬は、「猫のフリ見てわがフリ直せ」ということで、
ぐうたらなコタツ生活から抜け出してみたいと思います!

東北地方や北海道にお住まいの皆さん、
「うちの猫は寒さなんてへっちゃらだよ!」という方がいらっしゃれば、
ぜひぜひ投稿してください!

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