独身オトコのロボット入門

第12回 ASIMO、その最新の進化とは!?

2010.02.24 WED

独身オトコのロボット入門


「ASIMO」は、ホンダのショールームである「ウエルカムプラザ青山」で、毎日3回デモンストレーションを行っている。ほかにも、科学未来技術館やツインリンクもてぎ、鈴鹿サーキットなどでも見ることが可能。ちなみに、条件さえ合えばレンタルも可能。ここ一番のときのプレゼンのときに使えば、効果てきめんかも。ただし、1日レンタルの目安は150万円なんだけどね

進化したASIMOの実力やいかに!?



今回で最終回のこの企画。最後に取り上げるロボットは最初から決めていた。屈指のメジャー度とアイドル性を兼ね備えているであろう一体、「ASIMO」だ。

実は、10年ほど前にも取材で「ASIMO」を見たことがある。人型でゆっくりだが、歩く姿は未来を想像させると同時に、鉄腕アトムなど子どものころに想像したロボットと比べてしまい、少しだけガッカリしたことを覚えている。あれから10年「ASIMO」は少しは進化をしているのだろうか。

結論からいうと、デモンストレーションをする「ASIMO」は、搭載ソフトやハード自体の進化によって、もはや歩行ロボットの域を超えていた。なんと人の小走り程度の速さで走っていたのだ。しかも、旋回しながらグルグルと。小さなロボットではなく、身長130cmの大きさで、このバランス力はスゴい。

その後は、音楽に合わせたダンスを披露して、上半身の器用さを見せつける。手や腕の動きなど、まんま人間の関節の動きだ。

「ほかにも、ASIMOはいろいろと進歩していますよ」と教えてくれたのは、ホンダ広報部の前原英人さん。そこで、「ASIMO」の最新事情を伺うと、驚きの事実が。 「人の姿勢やしぐさの意味を理解して自律的に行動できる知能化技術を搭載しています。人と手をつないで一緒に歩くなど、人に合わせて行動する機能もありますよ。また、複数のASIMOをネットワークで結ぶことで、各々の状態を共有して効率の良く作業を分担することもできるんです。具体的には、最も近い場所にいたり、バッテリー残量が豊富なASIMOが作業を行うなどですね。これによって、トレイの運搬やお客様の案内などができるようになりました。一時期ですが、実験的に弊社にいらしたお客様のご案内やお茶だしなどをしていたこともあるんですよ」

ほかにも、アイカメラの画像から、近づいてくる人の進行方向と速度を割り出して、動きを予測。人の進路を妨げない最適な経路ですれ違いながら進んだり、一歩道を譲ったりもできるのだとか。

着実に進歩している「ASIMO」。そしてその技術は、本体の進化以外でも活用されているのだ。例えば、楽に、より速く、遠くまで歩くことを目的として、足の振り出しを補助してくれるロボット「リズム歩行アシスト」。これには、「ASIMO」にも使われる協調制御技術が使われている。

また、脚の筋肉と関節の負担を軽減する「体重支持型歩行アシスト」には「ASIMO」体重を支える力、前回取り上げた体重移動で動かせる「U3-X」にはASIMOのバランス制御技術などが応用されている。

「ASIMO」をはじめとして、この連載で扱ったロボットの開発で培われた技術は、介護分野や自動車の開発など、着実に僕らの生活の役に立っている。より進化したロボット技術が、僕らの生活をさらに便利にしてくれる未来は、そう遠くないのかもしれない。 投稿募集はこちら 産業から日常まで、実はロボットだらけの国、ニッポン。知られざるロボットたちの活躍を追いかけたい! 困ったときにネコ型ロボットが助けてくれる時代はやって来るの!?

独身オトコのロボット入門の記事一覧はこちら

関連キーワード

注目記事ピックアップ

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト