お金はあるのに買えないことも…

お札が戻ってきちゃうワケは? 自販機の紙幣識別メカニズム

2010.09.16 THU



写真提供/ドール
自動販売機で缶コーヒーを購入しようと千円札を投入するも、何度入れても戻ってきてしまい、結局断念…。こんな経験をしたことがある人も少なくないのでは? 一方、駅の券売機ではお札が戻ってくることは少ないような…。これって気のせい? そもそも、自販機の紙幣識別の仕組みはどうなっているのだろうか。自販機の紙幣識別機メーカー・日本コンラックス品質保証本部本部長の石田武さんに聞いた。

「自販機では、入金や釣り銭払い出しなども含めてすべてコンピューターで管理されています。お金を入れると識別機が真贋や金額を読み取り、その情報を受けたコンピューターが、購入できる商品のランプをつける、という仕組みです」

こうした仕組みはどの自販機でも同様だ。ただ、自販機のタイプによって、紙幣識別の精度や挿入口の形状などが異なるという。

例えば無人で販売している飲料自販機では、お金が機械の中に詰まってもすぐに対応できない。そのため、汚れや破損に対して厳しくなり、紙幣を受け付けないケースが出てくるそうだ。

一方、駅の券売機など、機械トラブルにすぐに人が対応できるタイプでは、利便性を考えほぼ100%の紙幣を受け付けている。

「また、駐車場の精算機などでは高額精算も多いので、複数枚同時挿入できるタイプで対応します。内部では1枚ずつ取り込んで識別しており、識別の精度は飲料自販機とは大きく変わりません」

なお、現金の扱いが専門のATMでは、超高精度の識別機が使われており、識別率・受付率ともに100%近いそうだ。

「識別精度を向上するための研究は常に続けています。ただし、無人の飲料自販機に関しては、真贋識別だけでなく、機械トラブルを防止する必要もあるため、100%受け付けるのはなかなか難しいでしょうね」

新しくてキレイなお札は、自販機で缶コーヒーを買う時にとっておこう!
(鼠入昌史/Office Ti+)


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