由規投手が神宮でアジア最速を記録!

日米スカウトマンも使用するスピード計測器の仕組みとは

2010.10.21 THU



写真提供/時事通信社
先日、ヤクルトの由規投手がアジア最速の球速161kmを出し話題になりましたが、よくよく考えるとボールの速さを測るスピード計測器の原理はまったく分かりません。というわけで中央大学理工学部の白井宏教授に話を聞いてみました。

「スピード計測器や速度違反の取り締まりに使われるオービスなどは、電磁波を利用して速さの計測をしています。静止している物体に電磁波を当てると同じ周波数で反射し返ってきますが、動いている物体に当てると、その方向に応じて周波数が変化し返ってくるのです。これをドップラー効果といい、計測器はこの周波数の差を計算して速さを出しています」

また先生によると、スピード測定器は電磁波(=光)を利用し測定するため、対象物が光の速さを超えない限りスピードの計測が可能なのだそう。

でも電波ならどこで測っても同じ結果になるような気がしますが、ヤクルトの本拠地・神宮球場では球速が速く計測されがちという噂もあります。場所や条件によって、計測結果が違ったりするものなんですか? あと、スカウトがよく使う手持ちタイプも正確に測れているのでしょうか?

「測定器は進行方向の正面、もしくは真後ろから測ると一番精度が高いので、そこから角度がズレると誤差が生じるかもしれません。ただその場合、遅く計測されることはあっても速くはならないので、球速が速く計測されやすい球場は設置場所が良いということが考えられます。野球なら、投手と捕手を結ぶ直線上で測ればほぼ正確な数字が出るはずです。また手持ちのスピード測定器の場合、投手の手から離れた後、どの位置でボールを計測したかにより数値が変わるので同じ結果になるとは限りません」

なるほど、野球のスカウトマンたちがバックネット裏で固まってスピードガンを構えているのを時々目にしますが、あれはスピードガンの計測精度を高めるという理由があったんですね。
(唐澤大貴/清談社)


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