「叩くと直る」は定番でしたが…

家電の“民間療法”は効く? 効果のほどを調査してみた

2010.11.04 THU



撮影/blueprint
少し前の話になるが、かつてのファミコン少年たちを騒然とさせる話題がネット上を駆けめぐった。それは「ホコリを取り除くため、カセットの端子部に息を吹きかけることが、実は故障の原因になっていた!」というもの。ファミコン世代にとって“常識”ともいえる行為だったが、それが間違いだったというのである。どうやら、僕らが電子機器に対して当たり前に行ってきた“民間療法”は、この手の誤解が少なくないようだ。

例えば、「家電の調子が悪いとき、とりあえずバンバン叩いてみる」という古典的な療法。「テレビの映りが改善した」なんて人もいるが、今やこれも完全な誤解だという。

「旧式の家電に関しては、ハンダ付けされた部品が接触不良を起こしていた場合、衝撃を与えることで元に戻ることがありました。ただ、現在の家電は精密な電子回路で制御されているので、叩いても意味がないどころか、新たな故障につながるでしょう」(神奈川工科大学創造工学部・金井徳兼教授)

それでは、街中でもよく見かける「ケータイの電波が悪いときに、本体やアンテナを振ってみる」という対処法は?

「これも故障の原因になるので、やめた方がいいですね。ただ、電波は基地局から飛んでおり、ある程度“受信しやすい向き”があるのは事実。アンテナでその方向を探すのは、それなりに効果があると思います」

なるほど。あと「家電の不調の多くは、コンセントを抜き差しすることで解決する!」なんて話もありますけど、これも俗説?

「場合によってはかなり有効です。現在の家電にはマイクロコンピュータという小型の制御装置が組み込まれているのが一般的。電源を抜くことで、パソコンを再起動するような効果が期待できます」

電子機器が不調になった際には「まずは電源を抜き安静にする」とともに、メーカーの保証外になるため「自分で分解しない」ことがポイントなんだとか。生兵法は大ケガのもと。最終的には、しかるべき場所に相談しましょう。
(橋川良寛/blueprint)


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