あの家電のウソ? ホント?

第1回 電池を長持ちさせるあのウワサの真偽

2010.11.17 WED

あの家電のウソ? ホント?


頑張ってこすっても、充電はできないようです。乾電池を効率よく使うためには、出力が大きい機器に対してはアルカリ電池、微量な電流で済むリモコンなどにはマンガン電池と、用途により種類を使い分けるのがいいのだとか

冷やす? こする? 本当に効果があるものは…



気がつけば電池切れで、手元に新品のストックもない。「頑張れば、まだ使えるはず!」と、電池を取り出して叩いてみたり、こすってみたり…そんな経験ありませんか?

「リモコンが利かなくなったときに、乾電池を取り出して、服でゴシゴシしてみたら反応するようになった!」なんて話も聞きますが、はたしてホント? 電池のエキスパート=社団法人電池工業会の西濱秀樹さんに伺いました。

「電池は内部の化学物質を反応させ、電流を取り出して使うもの。摩擦を加えても内部の化学物質の量は変わりませんから、空の電池が充電されることはありません。ただし、化学反応は一般に温度依存性が高く、低温状態だと放電し尽くすことができないことがあります。その場合に、摩擦により電池を軽く温めることで“残っていた電気”が放電されるため、復活したように見えるのでしょう」

なるほど。「摩擦で復活」は、半分ホントで半分ウソ、というところでしょうか。一生懸命にこすっても使用限度は変わらないとのことですが、これからの寒い季節には一定の効果が期待できるかもしれないですね。では、「電池は冷蔵庫で保管すると長持ちする!」というウワサの真偽は?

「確かに、多少は劣化を遅らせることができるでしょう。前述のように、低温状態では化学反応が不活発になりますから、劣化(自己放電)を抑える効果は期待できます」

おお! それでは、使っていない電池はすぐに冷蔵庫に入れるべき?

「いえ、そうではありません。冷蔵庫に入れておくと結露により電池が錆びたり漏電することがあるので、得策ではないと思います。昔は冷蔵庫保管する人も多かったのですが、最近の市販乾電池は常温保存でも5年以上もつものも多くなっていますので、直射日光の当たらない風通しのいい場所で保管するのがいいと思います」

電池に関する2つのウワサには、一定の根拠がありました。いずれにしても、保管法と使用時の温度に注意して、電池を効率的に使いましょう!

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