写真だと見分けがつかない!?

あまりにリアルで凄すぎる! 「実在人間型ロボット」に仰天

2011.04.21 THU



画像提供/ATR知能ロボティクス研究所
今なお懸命の復旧作業が行われている福島第一原発。放射能汚染の危険のある難しい作業をロボットにやってもらってはどうか、という声があった。まさにロボットの究極の活用法のひとつだが、実は日本では、また違う次元のロボット開発が進んでいる。

かつて幸運にも行うことができた取材は、まさに衝撃だった。研究室に足を踏み入れると、そこには“人”が座っていた。だが、それは人そっくりのロボット、アンドロイドだった。骨格に沿って走る肌のライン、皮膚の質感や色、目の輝き…。驚くほどリアルなのだ。しかも、動く。一瞬のまばたき、うなずくときに微妙にかしげる首、同時に静かに動く肩…。イベントなどで座っていると、気づかず通り過ぎてしまう人もいたという。この研究室の主こそ、後にテレビにも取り上げられ、有名になる石黒浩・大阪大学教授である。

彼はさらに世界を仰天させる研究を進めていた。自分に生き写しの遠隔操作機能を有した実在人間型ロボット「ジェミノイド」だ。全身は石黒氏の骨格の形からコピーされ、エアーコンプレッサーで駆動、会話を行うときは本人がリップシンクを用い、唇もリアルに動く。ジェミノイドが置かれる拠点は研究室とは別にあり、遠隔操作でコピーのアンドロイドを通して研究員と“対話”していた。

この研究はさらに進化し、今や女性モデルと外国人モデルも加わり、3月には、3人による“ジェミノイドサミット”も開催されたとか。衝撃の研究だが、単なるロボット開発にとどまらないところに、日本の凄みがある。深い思想があるのだ。石黒氏のテーマとは、人間とは何か。ロボットを作ることで人間を知る、なのだ。

印象的な言葉があった。ときどき人に失望している人がいるがとんでもない。人間がいかによくできていて、複雑で奥深いか。それがわかれば、人間に失望したりはしない。これが日本の最前線のロボット開発である。
(上阪 徹)


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