深夜のネットでよくあるアレ

「サーバーメンテナンス」何してる?

2012.08.16 THU


Webサイトを陰で支えるサーバー管理者たちは、「性格的にシャイで裏方仕事が好きなエンジニアが多いです(笑)」(馬場さん)なんだとか
仕事を終えて自宅でのんびりできる夜の時間帯は、ネット利用のピークタイム。でも、寝る寸前の深夜付近になると、見たいWebサイトを開いた瞬間に、こんなメッセージが表示されることがある。

「只今サーバーメンテナンス中です。大変ご不便をお掛けしますが、ご協力のほど何卒宜しくお願い申し上げます」

メンテナンス中はサービスが停止しているから、残念ながらおとなしく終わるのを待つしかない。それは仕方ないけど、実際のところ「サーバーメンテナンス」って何をやってるんだろう?

「Webサイトについて言えば、サーバーのメンテナンスには主にふたつの目的があります。ひとつは、サービスに何らかの機能を追加するための『アップデート』。大掛かりな機能追加だけでなく、ユーザーが気付かないレベルの細かい更新や修正は頻繁にありますから、このタイミングでまとめて作業するわけです。もうひとつは『ハードウェアの交換』。Web用のサーバーは、だいたい2年ぐらいでディスクや電源などの稼働パーツに寿命が来るため、定期的に新しいハードへの入れ替えが必要になります。アクセスの多い人気サイトほど消耗も激しいですね」

と教えてくれたのは、大手Webメディアなど様々なWebサイトのサーバー管理を手掛けている企業・ハートビーツの馬場俊彰さんだ。じゃ、メンテナンスの頻度ってどうやって決めるの?

「それは各サイトの方針次第ですが、開発スケジュールの管理や作業人員の確保を考えると、一定期間ごとに行う『定期メンテナンス』が効率的。アップデートの必要性に合わせて、週1回~月1回くらい行うのが一般的ですね。その一方で、突発的な『不定期メンテナンス』は、サービスが正しく動かないなど何らかの不具合が起きたときに行うケースが多いです」

メンテナンスの必要性は分かったけど、使いたいときにサービスが止まってるのって、やっぱり不便なんだけど…。

「Webサイトは複数台のサーバーを使って動かすのが普通なので、実はサービスを全面的に停止しなくてもメンテナンスは可能なんです。例えばWebメディア系のサイトなどは年中無休で動いていますよね。一方で、不具合が起きたときのリスクが大きい金融系のサービスなどは、確実を期すために止めてメンテナンスするといった具合で、どちらを選ぶかはサイトの方針と性質次第なんです」

ちなみに、実際に各種のメンテナンスを行っているのは、「サーバー管理者」と呼ばれるエンジニアの人たち。定期的に深夜作業をしたり、時には24時間態勢でトラブルに対処したりと、かなり大変な仕事なんだとか。僕らが毎日当り前のように使っているWebサービスも、裏から支える人たちがいてこそ成り立っているわけか。
(呉 琢磨)

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