Facebookそっくりな企業用SNS

「Chatter」って何がスゴイの?

2012.10.08 MON


Chatterでは、「つぶやき」として自由にメッセージを投稿できるだけでなく、業務に使うファイルを共有したり、自分の状況をステータスとして通知したりもできる。社内に飛び交っている大量の情報を可視化し、ユーザーが取捨選択して活用するという発想がFacebook的だ
ここ数年で、僕らの生活にすっかり浸透した感のある「SNS」。今やTwitterのアクティブユーザー数は1億人を超え、Facebookの会員数は8億人を超えるなど、世界中でSNS旋風が吹き荒れている。こうした流れに敏感に反応しているのがビジネスの世界。従業員たちが慣れ親しんだSNS的機能を企業向けの業務システムとして活用するサービスが話題になっているのだ。

登場からわずか2年で世界中の10万社以上に導入されるという脅威的な広がりをみせる「Chatter」(読み:チャター)は、まさにFacebookやTwitterにそっくりのしくみを使った企業用SNSだ。

「“コンシューマライゼーション”というんですが、一般向けに親しまれた技術をビジネス向けに取り入れる発想は、IT業界全体の大きな流れです。Facebook的なSNSのしくみを企業内に取り入れると、所属する部署や机の場所といった条件に左右されることなく、一緒に働く人たちが緊密な情報共有をできるようになるんです」と語るのは、Chatterを提供しているセールスフォース・ドットコムの岡本充洋氏。

実際にChatterに触ってみると、その感覚はまさにFacebookだ。自分の仕事に関連する人やグループを“フォロー”すると、その人たちが今何をしているのか、リアルタイムで手に取るように分かる。また、FacebookやTwitterよりも文字制限が緩やかなどの違いもある。書き込みは1000字程度可能のようだ。

「一般のSNSとの最大の違いは、人間だけでなく『データもつぶやく』ということです。例えば、自分が参加しているプロジェクトにかかわる文書や業務を誰かが更新すると、その結果がデータの『つぶやき』として通知されます。報告がなくとも仕事の進捗状況が分かるとともに、“誰がどの仕事で何をしたか”が関係者全員に一目瞭然となるわけです」

すごく効率がよさそうな反面、自分がサボればフォロアー全員に知れ渡るってこと?

「組織内で起こっているあらゆることが、上の立場からも下の立場からも素通しで“見える化”するのがChatterの特徴ですね。もちろん、フォローされている人数が多い社員は、それだけ社内で大きな影響力を持つようになります」

ちなみに、Chatterの基本機能はなんと無料で提供されている。規模の大小にかかわらずどんな組織でも導入できるとあって、大企業だけでなく中小企業の導入例も多いんだとか。いつ自分の会社に導入されてもいいように、日頃からSNSを使い込んで慣れおいた方がいいかも?
(呉琢磨)

※この記事は2011年12月に取材・掲載した記事です

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