自動車うんちく教習所

第2回 運転の上手い下手は事前予測能力にあり!

2013.07.26 FRI

自動車うんちく教習所


見た目はまさにコックピット! サンバイザー部に取り付ける、ヘッドアップディスプレイ。カーナビに目を移すよりも目線移動が少なく、瞬時の運転判断に生かしやすくなり、安全運転の向上にもつながる

“ハンドルを握ると人が変わる”は嘘?



その結果は…

1位:渋滞に巻き込まれてイライラする… 72%
1位:運転が荒い… 72%
3位:ほかのクルマに対して悪態をつく… 63%
4位:スピードを出しすぎる… 60%
5位:交通ルールを無視する… 46%
6位:目的地が見えているのに駐車スペースが見つからずにたどり着かない… 42%

といったものに。

そりゃ、渋滞に巻き込まれたら多少はイライラするでしょう! いやいや、そんなことをいっていたら助手席の女の子に“心に余裕のないオトコ”認定されて、次回のデートはなくなってしまうかも…。でも、なぜ人は渋滞でイライラを感じてしまうのでしょう? 詳しい話を心理学者の名越康文先生に聞いてみました。

「そもそも、渋滞に限らず、クルマの運転中は常にストレスがかかっている状態なんです。時速数十kmで走りながら、様々な情報を分析する必要があるわけですからね。その度合いは、運転が苦手な人ほど大きいといえます。よく、“ハンドルを握ると人が変わる”なんて言葉を使いますが、ストレスがかかった状態こそ本性が現れやすい。むしろ、ハンドルを握ったときの姿こそが本性だといえます。逆にいえば、相手の本音を見たければドライブで渋滞にはまるのが一番かもしれません(笑)」

た、たしかに! 楽しい時よりも苦しい時にこそ、その人の本性がかいま見えるというのは納得…。とはいえ、運転中のストレスを軽減するコツはあるのでしょうか?

「事前の予測がある程度できていれば、ストレスは減らせます。知らずにはまる渋滞と、わかった上ではまる渋滞では、ストレスの度合いが違いますよ。また、運転が苦手な人は周辺情報を上手く処理できないので、予測運転ができていないんです」

例えば、アンケートにあった“運転が荒い”ですが、これはスピードなどの出しすぎに加えて、曲がるタイミングが遅れてしまったり、前のクルマの出発を見逃して急発進してしまったりと、先の予測ができない人の特徴。“交通ルールを無視する”も同じで、標識などの情報を処理できずに、つい一時停止を無視してしまっている可能性もあるのだとか。

つまり、運転がうまい人の特徴は、次に起こることを自然と予測できる能力が備わっているということらしいのですが…。実はこれ、天性の素質もあるので、急に上達することはないそうです。と、ガッカリすることなかれ。実は、最新のカーナビは、ドライバーの運転をサポートし、予測運転が可能になるようなところまで進化しているんです。

AR(拡張現実)を活用したカロッツェリアのサイバーナビは、目の前の風景を使ってナビゲーションすることを実現しています。ルート案内を示す矢印や交差点名、コンビニやガソリンスタンドなどのアイコンといったナビ情報を約3m先に浮かべるように表示。ほかにも、赤信号から青信号への変化や、先行車両との車間距離など、運転に役立つ様々な情報を教えてくれます。

これらの機能をうまく利用すれば、運転がうまい人の特徴である“事前予測力”を補完してくれそう。例えば、曲がる位置がわかりやすければ、急ハンドルを切って慌てて曲がるなどの“荒い運転”も回避できるし、前方車の発進検知があれば、ボーッとしていて発進が遅れ、慌てて急加速して“スピードを出しすぎる”なんてことも避けられます。
突発的な事故や車線規制などは、画面上の表示だけでは情報が不十分。「スマートループ アイ」では、画像を見ながら走行ができる状態なのか、道がふさがっているのかまで判断ができる
ちなみに、“渋滞に巻き込まれてイライラする”や大きなショッピングモールなどでは“どの駐車場だったらスムーズに停められるか?”といった不満に対しても有効な機能がサイバーナビにはあります。例えば、「スマートループ アイ」という最新機能は、なんと、渋滞しがちな交差点や高速道路施設、人気施設の駐車場入口などの様子を画像で確認できるサービス。今まではナビ画面で記号で表示されていたものだが、実際にどの程度混んでいるのかリアルな情報を画像で入手できるので、渋滞や混んでいる駐車場を迂回することはもちろん、避けられない場合でも、事前のリアルな渋滞情報が入手できるのは心の余裕にもつながるはず。

名越先生いわく「どの程度の渋滞なのか、駐車場に空きはあるのかなどの事前情報や、知らない道路でもわかりやすい案内があれば、気分よくドライブができる」とのこと。ドライバーの目にもなり代わりいろんな情報をキャッチしてくれる、最新のサイバーナビはここまで進化しているのだ。ストレスフリーなドライブも夢ではない!

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