最高金額に824万円も! 成功事例に学ぶ資金調達テク

クラウドファンディング3つの秘訣

2013.11.20 WED


今年9月、クラウドファンディグで募った資金をもとに制作したプロトタイプモデルのフィールド実験を中田島砂丘にておこなった。写真の2人は、東北大学航空宇宙工学専攻・吉田和哉教授(左)と、HAKUTOチームリーダー・袴田武史さん(右)
インターネットを通じて不特定多数の支援者に呼びかけ、資金提供を募るクラウドファンディング。国内でも成功事例が増えてきている。

機楽株式会社(石渡昌太代表)と町工場のタッグで誕生した組み立て式人型ロボット「RAPIRO」は、商品化に必要な2万ポンド(約30万円)を「kickstarter」へのプロジェクト投稿から24時間で調達。日本酒の定期購入サービス「SAKELIFE」は、事前の地道な認知活動も手伝って、「CAMPFIRE」によって3時間で目標20万円を達成。最終的には4倍の額を集めて話題となった。

東北復興支援のために活用されるケースも目立つ。なかでも有名なのが、「陸前高田市の空っぽの図書室を本でいっぱいにしようプロジェクト」。津波で図書館を失った子どもたちのために図書室を作ろうと呼びかけたところ、最終的には862人の支援者によって、「READYFOR?」史上最高額となる824万5000円もの資金を獲得した。

Googleがスポンサーを務める国際宇宙開発レース「Google Lunar X PRIZE」において、2015年の日本初無人月面探査を目指すチームHAKUTO(ispace株式会社)もまた、ローバーのプロトタイプモデル開発のために「CAMPFIRE」で278人から230万円を調達した強者。チームリーダーの袴田武史さんに、支援者の心を掴む秘訣を伺った。

「まずこだわったのは、ページの見せ方です。宇宙に興味のない人にも魅力が伝わるよう、写真をたくさん使い、『夢に向かって頑張る若者を応援してください!』というコンセプトで、共感を得られるように努めました」

「CAMPFIRE」でHAKUTOのページを見ると、劇場版『宇宙兄弟』の「夢の続きを、始めよう」という名文句から冒頭が始まっていたりと、つかみは上々。

「リターンについても死ぬほど考えました(笑)。ステッカーやミニローバー(探査車)キットなど、内容を出資額に応じて検討しました。ローバーの体験操縦会には、のべ50人の方に参加いただいて。皆さん自分のことのようにロボットの完成を喜んでくれましたね」

まさに投稿者と支援者が夢に向かって一丸となったことを体現している。

クラウドファンディングで必要なのは、支援者目線の“見せ方”にこだわって“共感”を得、さらに、プロジェクトに参加した“一体感”を得られるようなリターンを用意すること。

こうした資金提供を募るサービスを活用することでプロジェクトが前進できるかもしれない。その時は、3つの秘訣を忘れずに。

(齋藤玲奈/清談社)

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