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TOKYO MX「エムキャス」がTVを変える!?

2015.10.25 SUN


アニメを中心に、TOKYO MXで放映中の番組をスマホでリアルタイム視聴できる「エムキャス」。今後も順次、配信番組を増やしていく予定だという
1週間で70本以上のアニメ番組、放送コードギリギリの情報番組など、型破りな番組編成で知られるTOKYO MX。同局が7月から開始したスマホ向け番組配信アプリ「エムキャス」が好調だ。現在はまだ実証実験の段階だが、開始後3カ月ですでに約46万ダウンロードに達した。

App storeとGoogle Playから無料アプリをダウンロードすると、TOKYO MXで放映中の番組をスマホでリアルタイム視聴できるこちらのサービス(対応番組に限る)。同局の放送エリアは現在、東京スカイツリーから半径約50km圏内に限られているが、エムキャスを使えば日本全国で番組を楽しめるわけだ。

「私たちにとって放送エリアの拡大は悲願でした。『エムキャス』を使えば、ローカル局と全国ネットのキー局との境目がなくなります。地方のテレビ局からの注目度も高く、問い合わせも増えていますね」(事業局デジタルコンテンツ開発部長・茅根由希子氏、以下同)

キー局でもオンデマンドサービスで自局の番組をインターネット配信しているが、放映中の番組をリアルタイム配信するサービスはTOKYO MXが初めてだ。

「前例のない試みだけに、私たちも現段階ではより良いサービスとは何かを模索しながら進めている状態です。様々な権利処理についても、今はあくまで1年間の実験期間ということで関係各所にご協力いただいている形ですが、正式に事業化するとなれば何らかのルールがいるでしょう。また、サービス開始当初はバグも発生し、技術的にも日々バージョンアップを図っている状態です」

なお、「エムキャス」でよく視聴されているのはやはりアニメ。また、『淳と隆の週刊リテラシー』(ロンドンブーツ1号2号・田村淳と上杉隆がMC)といった生放送情報番組も人気だという。これらはSNSとの連動性も高く、スマホユーザーとの相性も良いため、テレビ離れが進む若い世代にリーチできるという期待もあるようだ。

「これまでTOKYO MXを知らなかった人に見てもらえるチャンスですし、制作現場のモチベーションも上がっています。エムキャスでは年齢・性別ごとに番組視聴数のデータをとっていますので、これをもとに新たな番組づくりに生かすことも考えています」

なお、視聴エリアが広がっても萎縮せず、TOKYO MXならではの攻めた番組づくりを行っていくという。

「テレビ局としては歴史が浅いこともあり、失うものは何もない。だからこそ番組づくりもそうですし、『エムキャス』のように前例のないサービスにも挑戦できる。マネタイズなどはこれからですが、アプリが初日で11万ダウンロードされるなどニーズがあることはわかったので、基本的には事業化を目指していく方向性で動いています」

全国的には無名でも、面白いローカル番組はたくさんあると茅根さんは言う。ゆくゆくは「エムキャス」のようなプラットフォームを全国各地の地方局が導入し、地方の優良コンテンツをスマホで気軽に視聴できるようになるかもしれない。

(榎並紀行/やじろべえ)

記事提供/『R25スマホ情報局』

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