スマホNEWS&TOPICS

消えるSNS「スタンプ代わりに変顔」流行中

2016.04.24 SUN


変顔や際どい画像のやり取りも消えればOK? しかしそこには落とし穴も…
今や当たり前の存在となったSNS。その新潮流として注目されているのが、一定の時間が経つと投稿したメッセージや画像などが自動的に消えてしまう「エフェメラルSNS」だ。

エフェメラルSNSの代表格として、世界に広まっているのが「Snapchat」。LINEなどと同様、1対1で写真やメッセージを送りあえて、自分の投稿を表示させる時間を1秒から10秒の間で選ぶことができる。アメリカではアクティブユーザー数が1億人を超えており、さらにはホワイトハウスも公式アカウントを開設したほどの人気ぶりだ。

なぜ支持を集めているのだろう? ソーシャルメディアに関する書籍を数多く執筆している高橋暁子さんに話を聞いた。

「SNSの投稿が批判的に拡散されて“炎上”したり、過去の投稿が掘り起こされて晒されたりすることは海外でもよくあります。こうした状況を受けて、『ログを残したくないけど、SNSで楽しくやり取りがしたい』と感じる人が利用しているようです。10代から20代前半のスマホネイティブ世代が中心ですね」(高橋さん、以下同)

日記のような感覚で使用するFacebookやInstagramと異なり、その場限りのやり取りを楽しめることが最大の魅力のようだ。

「また、Snapchatはカメラに加工機能がついていて、画像に映っている人の目を光らせたり、仮装させたりすることができます。そのため、自分の顔を面白く加工して、ウケ狙いの画像を送りあうケースも多いようです。とくに、スマホネイティブ世代は、自分の顔写真を送ることに抵抗がないので、LINEのスタンプ感覚で変顔を送るのが流行っています」

記録に残らないとなれば、“恥のうちには入らない”ということだろう。しかし、高橋さんはエフェメラルSNSの落とし穴も教えてくれた。

「SNS上からは消えますが、投稿が消える前なら画像キャプチャができてしまいます。データが残らないと思って、かなり際どい写真のやり取りをするケースがあり、そうした写真が流出するトラブルも起こっていますね。実際のところ『Snapchatポルノ』と呼ばれており問題にもなっています」

ほかにも、「履歴が残らない」ことを逆手に取る人もいるようだ。たとえば、「Bee talk」というアプリは、近くにいるユーザーを検索できる機能がついており、さらに履歴を残さずにチャットできるため、ナンパ目的の人たちに利用されることもあるようだ。

高橋さんは、「日本の若い世代は多くの人に自分の意見を理解してもらうためではなく、仲間内で『ノリがいい』『可愛い』という評価を得て、自分のステータスを維持するためのツールとしてSNSを利用したいという意向が強い。そのため、思い切ったコミュニケーションを取りやすいエフェメラルSNSは、これから若年層を中心に広まる余地は十分にあるでしょう」と語る。

多様化が進むSNS。これからは投稿したい内容や伝えたい内容によって、適したツールを選びとることが主流になるのかもしれない。一部問題はありつつも、エフェメラルSNSに求められる役割は大きそうだ。
(末吉陽子/やじろべえ)


記事提供/『R25スマホ情報局』

取材協力・関連リンク

関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト