オーマイニュース日本版が8月にオープン

市民記者メディアは日本でも成功できるのか?

2006.07.06 THU

ボクも私も新聞記者! 誰でも自由自在にニュースを発信できる! 韓国で成功を収めている“市民記者”メディアが日本に上陸する。その名も「オーマイニュース」。8月下旬にβ版が立ち上げられるが、「鳥越俊太郎氏が編集長に就任」「ソフトバンクが約7億円を出資」と、にぎやかな話題には事欠かない。ネットジャーナリズム事情に詳しい時事通信社の湯川鶴章さんは、韓国における市民記者メディアの立ち位置をこう解説する。
「韓国版は、既存報道機関を脅かすほどの存在になっています。市民記者は4万人以上もいますしね。ブレイクしたのは02年の大統領選です。保守系を押す既存メディアに対し、革新系の盧武鉉候補を支持。当選を後押ししました」

オーマイニュースもこの勢いで、日本の既存メディアを震撼させるのだろうか? だが、JAN‐JAN、ライブドアPJニュースなど、日本の市民記者メディアの影響力はまだ小さい。個人メディアならブログが普及しているし、匿名派には2ちゃんねるが強い味方となっている。日本のネットシーンにおいて、市民記者というスタイルは存在感を発揮できるのだろうか?
「正直言って、私は日本版の成功には懐疑的ですね。記者の名刺が持てるというメリットは、日本のブロガーの原動力にはならないでしょう。そもそも、韓国版の大成功は特殊な事情がある。まず、メディア全体が保守寄りで革新の声を拾う受け皿がなかったし、オープン時にはまだブログが広まっていませんでしたから」(同)

成功は厳しいかも…との見方も多いようだが、ソフトバンクの資金投入は見逃せないファクター。緻密なメディア戦略を練る孫正義社長は、いかなる展望をもっているのか? ヤフー! ジャパン、ソフトバンク モバイルといった持ち駒と組み合わせ、既存メディアを切り崩すのか。あるいは、鳥越俊太郎編集長の存在をアピールし、団塊の世代をターゲットとするのか。今後の展開に要注目だ。

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