インドIT業界でも一番の注目株

世界に躍進するインフォシス日本でなじみが薄いのはナゼ?

2007.03.15 THU


インドといえばカレー、なんて時代は今や昔。インド経済はいま急激に成長し、とりわけIT産業の躍進は目覚しい。しかし、グーグル、アマゾンなどの米国ITメジャーに比べ、インドのIT企業の社名はあまり知られていない。そんななか、インドの企業「インフォシス・テクノロジーズ」(以下インフォシス)が注目を集めている。インドのIT事情に詳しいインド・ビジネス・センターの神藤貴陪氏にその業績を聞いてみた。

「業績拡大は年率40%を超え、顧客リピート率は実に90%超。06年度3月期の売上高は約3553億円で、従業員数も7万5000人。インフォシスは、まさにインド屈指のグローバルIT企業です」

本社はインドのシリコンバレーと呼ばれるバンガロールにある。東京ドーム22個分という広大な敷地に、ショッピングセンターや病院、ホテルまで完備しているというから驚きだ。英語を使える人材が揃い、高いプロジェクト遂行能力を持つインドIT企業の例に漏れず、インフォシスも欧米の金融機関をはじめ、多くの世界的企業を顧客として成長してきた。海外向けアウトソーシング“オフショアリング”は世界的な流れでもある。しかし、日本企業がインドのIT企業にシステム構築を発注する例はまれ。日本におけるインフォシスの知名度が低い理由はここにあるのだ。

「インドのIT企業は、欧米企業を顧客にすることで欧米流の分業体制、ビジネス慣行を身につけてきました。その結果、よく指摘されている言葉の壁だけでなく、発注者―下請けという垂直分業、あいまいな仕様提示など、日本特有のビジネス慣行とは相いれないものがあったのです。しかし、インフォシスは違います。インド人スタッフを日本語漬けにする語学特訓を行うなど、現在は日本流ビジネスへの対応準備を着々と進めているようです」(同)

日本市場の開拓に本腰を入れ始めたインフォシス。この社名をよく耳にする日はそう遠くないかも、ですよ。

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