実は、結構古いキーワードだった!?

ネットサービス開発の要最近話題の「API」とは?

2007.03.29 THU



イラスト:ホリユウスケ
知ってる人には古くから常識となっているキーワードが、気づけば世間のトレンドに…という事例。各業界の人なら、しばしば体験しているはず。実は、最近IT系で話題の「API」も、まさにその典型なのですよ。という次第で、以下解説。

APIとは「Application Programming Interface」の略。簡単に言えば、あるプログラムのために作成された機能を、他のプログラムでも利用できるよう部品化したものを指す言葉だ。たとえば、ワープロや表計算など目的が違うソフトウェアでも、ボタン操作やメニューの表示方法など、共通する要素が多い。これを、各自別途作成するのは効率が悪いので、開発の際にはあらかじめ用意されたAPIを利用する。このようにAPIは、ソフトウェア開発の世界では、古くから常識的な存在となっていた。

もちろん最近話題のAPIも、基本的な意味は同じ。ただし、話題となっているAPIの大半は、「Web API」と呼ばれる、ネット上のサービスを部品化したものを指している。有名なものでは、グーグルが提供する各種の検索サービスを部品化した「Google Web APIs」がそれ。よく見かける、グーグルの検索欄が付加された個人ブログなどは、その代表的な利用例である。

企業側にも、APIを通じサービスの利用者が獲得できる、改善策や応用例などのアイデアが得られるといったメリットがあるため、現在では多くの企業が自社の人気機能をAPIとして公開している。部品化されたAPIは組み合わせも可能なので、「アマゾンで見つけた映画の舞台を、グーグルマップ上で確認する」といったサービスも比較的自由に開発可能だ。こうした組み合わせは特に「マッシュアップ」と呼ばれ、各人の知恵を持ち寄り新しいサービスを生み出すWeb2.0の、主軸をなす発想とされている。要するにAPIとは、個人と企業の垣根を越え、多種多様なサービスが展開される、今日のネット界の基盤を成す存在、でもあるのだ。


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