利用者数世界3位の検索エンジンが日本参入

Yahoo!やGoogleとどう違う?「Baidu」(百度)を使ってみた

2008.02.01 FRI


オーソドックスな印象の「baidu」のトップページ。まずは、ヤフーやグーグルの結果に満足できない場合に使われる“セカンド・サーチエンジン”を目指すという
ネットから欲しい情報を引き出すために必須の「検索エンジン」。日本では、数あるなかでも圧倒的な認知度を誇る「Yahoo!JAPAN」(以下、ヤフー)と、高い技術力と検索精度で知られる「Google」(以下、グーグル)の2強によって、全体のシェアの8割が占められているという。

2008年1月23日、そんな日本の検索市場に新規参入したのが、中国最大手の「Baidu」(百度)だ。検索エンジンとしては世界でも後発ながら、サービス開始から8年で中国全土におけるシェアの7割を獲得。単純なキーワードによるマッチングだけでなく、漢字そのものが持つ多様な意味を分析して検索結果に反映させる「意味理解」の技術を特色としている。同じく漢字圏である日本でその技術を活かす準備が整ったことが、日本進出の契機となったのだとか。

「キーワードに対してどんな検索結果が得られるかは、検索エンジンごとに異なる傾向があります。ヤフーでは、キーワードに関連する企業の公式サイトや大手サイトのトップページなどが結果の上位に表示されやすく、グーグルではより細かいページ単位の被リンク数(ページランクと呼ばれる)が重視されます。Baiduではページランクを主体とせず、キーワードの意味からユーザーの行動や目的を分析することで、さらに直接的な結果が得られることを目指しています」(Baiduの取締役・舛田淳さん)

実際、いくつかの同じキーワードを使ってヤフー、グーグル、Baiduのウェブ検索結果を比べてみると、上位に表示されるページの顔ぶれは結構違う。だが、どれが一番精度が高い? と聞かれると、正直言って判断は難しい。個人的には「どれも問題なく使えるレベル」という感想だが、それぞれの傾向は確かに感じられた。

「現状の検索市場に参入するためには、ヤフーやグーグルからユーザーを乗り換えさせるだけの特別な理由が必要です。ブログ検索や動画検索など、専門性の強い検索エンジンが一部でシェアを伸ばしているように、海外系の大手検索エンジンも、独自の利便性をユーザーにもっと分かりやすく提示する必要があるでしょう」(検索エンジンマーケティング専門企業、アイレップ・紺野俊介さん)

本家中国版のBaiduでは、普通の書き言葉で検索ができる「自然文検索」や同じキーワードを検索したユーザー同士で会話できる掲示板機能「Postbar」など、特徴的なサービスがすでに実用化されている。これらの技術が日本版にも搭載されれば、日本の検索エンジン市場に変化が起こるのかもしれない。

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