26年の歴史に幕

パソコンゲーム雑誌『LOGiN』休刊がゲーム界に与えた影響とは?

2008.05.16 FRI


2008年4月発売号の表紙より。初心者でもわかりやすいパソコンゲームの解説と攻略方法が掲載されています。小学生のころ、ワクワクしながら「ドラクエ」の攻略本を眺めた気持ちを少し思い出しました
パソコンゲームの専門誌『LOGiN』が5月24日発売号をもって休刊することになりました。創刊26年の歴史にいったん幕、ということでファンの間では大ニュースとなっているようですが、R25世代にとっては、そもそもパソコンゲームをよく知らないという人も多いのではないでしょうか。

パソコンゲームは、パソコン黎明期といわれる1980年代に早くも登場。例えば、ゲーム好きにはおなじみの『三國志』や『ポートピア連続殺人事件』は、実は元々パソコンゲームとして開発されたものなんです。

「創刊当時、パソコンゲームは最先端のムーブメントだと思っていました。多くの人が触れたことのない新しいものだっただから、夢がありましたね」

そう話すのは、『LOGiN』の8代目編集長で、現在エンターブレインの取締役を務める青柳昌行さん。『LOGiN』創刊当時、一部若者の間では流行になりつつあったパソコンゲームですが、一般的な認知はまだまだ低かったそうです。

「家庭用ゲーム機が普及するより前に、ゲーム文化に目を向けてもらうきっかけとなったのが『LOGiN』だったのかな、と思います。当時一般的にはまだパソコンの知識を持つ人が少なかったので、編集方針として編集者自身がパソコンで楽しんでいるところを見せる工夫をしました。その結果、編集者が積極的に誌面に登場する特徴的なスタイルができ上がりましたね」

同誌はパソコンとは直接関係のない投稿コーナーも盛んで、パソコンゲームの専門誌というよりは、先駆的な文化を扱うカルチャー誌のポジションに近かったそう。「ぽげむた」という流行語(意味は特にない感嘆詞)を生んだり、ゲーム雑誌『週刊 ファミ通』が『LOGiN』のワンコーナーから派生するなど、のちのゲーム文化に多大なる影響を与えた雑誌なのです。

そんな『LOGiN』は今後ウェブに移行し、新たなスタートを切るそうです!

「『何を伝えるか?』が大事だと思っていますので、媒体にはこだわっていません。『休刊ウェブへ移行』というよりも、『リニューアル』という言葉の方がふさわしいと思っています。20年前にはパソコンゲーム自体が新しいものであり、10年前にはオンラインゲームが新しかった。これからも、新しい形態のゲームを伝え続けていくことに変わりはありません」

「新しいものには夢がある」――このスタンスはいつまでも変わらないという『LOGiN』。これからも、ゲームファンに夢を与え続ける存在であることを期待したいと思います!

関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト