1GBあたり10円の時代も間近!?

大容量ハードディスクはどうしてこんなに安くなったの?

2008.07.25 FRI


アキバのパーツショップに貼りだしてあるハードディスクの値段表。640GBで8970円ということは、1GBあたり約14円。10年前なんて1GBで1万円したのに!
最近は、とにかく大容量ハードディスクが安い! アキバのパーツショップでは今年3月、500GBのハードディスクをこぞって値下げする7980円戦争なんてのも起こったほどで、低価格化はとどまるところを知りません。7980円なんて、5年前なら頑張っても60GBしか買えないお値段です。

どういう仕組みでここまでお安くなったんでしょうか? ハードディスクの研究開発を行っている日立グローバルストレージテクノロジーズ社に、お話を伺いました。

「一番大きいのは、ハードディスクの大容量化ですね。研究によって、毎年40~60%のペースでハードディスクの容量は増えています。つまり、同じ開発コストでより大容量なハードディスクが作れるようになったので、1GBあたりの価格も下がっているんです」(日立グローバルストレージテクノロジーズ 鈴木さん)

なるほど、容量が増えたからと言って、値段も比例して上がるという単純な話ではないんですね。それにしても年間40~60%とは、すごい増加率!

「50年ほど前にはじめてIBMがハードディスクを作った時は、自動販売機の1.5倍のサイズで約5MBしかありませんでした。そこから考えると、すごい進歩ですね」(同)

ハードディスクも当時の5MBから、今や1TB(テラバイト)の時代。50年前と比較すると約20万倍に大容量化して、しかも手の平サイズになったんだから驚きです。一体この先、ハードディスクはどこまで進歩するんでしょうか?

「今のところ、容量の限界は見えていません。とりあえずの指標として、ディスク1平方インチあたり1TBという記録密度を4年以内に目指しています。現在が1平方インチあたり270GBなので、この4倍弱ですね。10年後には、ノートパソコンでも3TBを積んでいる時代が来ると思います」(同)

3TBって、どう使い切ればいいのか見当もつきません。ところで、ここのところ原油高が続いていますが、物価上昇のあおりを受けて、ハードディスクの値段が底上げされる可能性は?

「材料費などが上がり、キビしい点は否めません。しかし、製造効率を上げる研究開発も進んでいるので、なんとかなっていますね」(同)

今のハードディスクの安値は、値段を抑えようという企業努力にも支えられているんですね。仮にこのまま原油高が続いても、今の大容量化のペースなら結局1GBあたりの値段は下がり続けるのかもしれません。

日進月歩のハードディスク業界。ハードディスクは底値を待って買い控えるより、買いたい時に買うのがベストなのかも?

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