私的録音も録画も対象に?

ダウンロード違法化でネットライフはどう変わる?

2008.12.11 THU



イラスト:かわしま あきこ
著作権者に無断でアップロードされた違法ファイルのダウンロードを違法とする、いわゆる「ダウンロード違法化」が法制化される見通しだ。このままいけば、来年の通常国会で成立、再来年初頭には施行されるという。ネット上には、違法な音楽ファイルや動画ファイルが流通しているが、現在でもこうした違法ファイルのアップロードを行えば摘発対象となる。だが、ダウンロードは私的複製目的の範囲内ならコピー可能とされてきた。

確かに、著作権者側である音楽業界や映画業界は、違法ファイルをタダで楽しむ行為を放置してはおけないだろう。ただ、ダウンロード違法化は問題点もあるという。一貫して反対を表明してきたIT・音楽ジャーナリストの津田大介氏に話を聞いた。

「今回のダウンロード違法化は、いくつかポイントがあります。まず、画像やプログラムなど、音楽と動画以外の違法ファイルのダウンロードは適用外であること。違法なファイルと知らない状況でのダウンロードも適用外であること。YouTubeなどのストリーミング形式なら、違法動画を視聴しても問題ないこと。そして違法であっても刑事罰はないことです」

刑事罰がないならば、あまり効果は期待できないのでは?

「そうですね。法制化されることで多少の萎縮効果があるくらいだと思います。権利者の最大の目的はネットにあふれる海賊版を駆逐すること。海賊版を摘発する際、現行法でネックになっているのは著作権法よりむしろ情報開示プロセスなどに問題があるプロバイダ責任法です。実効性が薄く、ネットの混乱を招きかねないダウンロード違法化をするくらいなら、プロバイダ責任法の改正を行って悪質なユーザーを摘発した方がよほど効果があります」(同)

悪質なユーザーのためにネットがつまらなくなるのは勘弁願いたい。法制化前でも違法ファイルと知りながらダウンロードしまくるだけというのはいかがなものか。気にいったら買ってね。


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