ネットの常識・非常識

第3回 ネットオークションって最近どうなの?

2008.12.17 WED

ネットの常識・非常識


ヤフオク、モバオク、楽オク、ビッダーズ、eBay、sekaimonなどのオークションサイトの開催中アイテムの検索。また過去の落札相場の検索などが行えるオークファン。新品で買った方が安い場合もあるため、Amazonや楽天市場などへも同時に検索できる

変わりつつあるオークション勢力図カギはケータイ対応と手数料と…



大掃除で不要になったモノを売りたい。
ボーナスが出なかったので(泣)、中古でいいからアレが欲しい。

そんな時に便利なのがヤフオク(Yahoo!オークション)をはじめとするネットオークションですけども、なんだか「新規IDの方、入札お断り」という出品者も少なくないし、出品するにも入札するにもいちいち手数料がかかるし、詐欺や偽物の被害もなくはなさそうだし、もはや初心者やライトユーザーには近寄りがたい雰囲気を醸し出しています。

実際のところ、昨今のユーザー数や出品数はどうなっているのでしょうか? ネットオークションの相場、統計、価格比較などのサービスを提供しているオークファンの木下裕司さんにうかがいました。実は、ネットオークションって落ち目?

「いえ、微増ですが確実に市場は拡大していますね。例えばYahoo!オークションの平成19年7月~9月期と平成20年の同期では、1日あたりの平均新規出品数は81.3万件から101.8万件へと増加しています。モバゲーのDeNAグループが運営するモバオクも有料会員数が平成20年11月現在で118万人と順調に右肩上がりで伸びています」

あらま、失礼しました。ただ、昔はヤフオク一辺倒だと思ってたんですが、今はそうでもないんですね。

「ヤフオクが圧倒的であることに変わりはないんですが、加えてモバオクに楽オク(楽天オークション)なども伸びています。ネットオークションの市場規模はおよそ1兆円だと推定されているんですが、そのうち約8000億円がヤフオク。約1000億円がモバオク。その他を楽オクなどが構成しているようです」

ヤフオク以外のネットオークションが伸びている理由って何なんですか?

「ケータイ対応と、利用料の安さですね。最近でこそ、どのオークションもパソコンとケータイの両対応になっていますが、ひと昔前ヤフオクはパソコンで、モバオクはケータイで、とユーザーがハッキリと分かれていたんです。加えて、モバオクの場合は売っても買っても月315円の定額ですから、主にパソコンを持たない 20代の女性を、着メロサイトと同じ感覚で取り込んだといえるでしょう」

確かに、ヤフオクは出品数が多くて便利なんですが、登録するだけでも月々346円の会員費に加えて、さらに落札された場合は出品者が落札価格の5%の手数料を負担するなど、ちょこちょこお金がかかりますものね。利用料の安さにつられて他のサイトへ流れる人も出てきそうです。

「ここ数年ヤフオクはソフトバンク、モバオクはau、楽オクはドコモと、それぞれキャリアと提携して、ケータイから簡単に出品できるアプリとのセットで、ユーザーの取り込みに頑張っています。特に楽オクはドコモのシェアを味方に、これからまだまだ伸びるでしょうね」

なるほど。勝手にネットオークションが落ち目だなんて決めつけて、失礼しました。これからまた、景気が悪くなるようだし、自己防衛のために、もう一度ネットオークションでの売り方、買い方を勉強し直してみようかな。
撮影/熊林組 現在主要なオークションサイトは、パソコンからの利用はもちろん、ケータイからでも出品・落札・取引など全ての機能が使える。なお、基本料金と落札手数料がかかるヤフオク。基本料金だけのモバオク。落札手数料だけの楽オク。とそれぞれに利用料金の特色がある

ケータイオークションならではの落札マル秘テクニックとは?



寒い。
この寒さは冬だけのせいじゃない。

お金がないなりにも消費を楽しみたい。そんなぼくみたいな輩に最適なのがネットオークション。

そうそう、先日も少しでも温かくなろうと、某セレクトショップに防寒着を買い求めに行ったんですが、ステキデザインのダウンベストが3万8000円という現実を目の当たりにして、ものの見事に消費マインドが急速冷凍したところです。

しかし、これがネットオークションなら、もしかすると店頭であきらめたダウンベストが安く手に入るかも。

では、どこのオークションサイトを利用すればいいのか? サイトによって得意分野なんてあるのか? オークション支援サービスを提供するオークファンの木下裕司さんにうかがいました。

「例えば、モバオクは若い女性ユーザーが多いので、特にF1層(20~34歳の女性)に人気のアイテムが多く出品されています。また、楽オク(楽天オークション)はドコモや楽天市場から来るユーザーが多いので、F2層(35~49歳の女性)に人気のブランドが多いですね。ヤフオクはおしなべてどの分野も強い。これらを踏まえると若い男性向けファッションアイテムなら、モバオクかヤフオクですね」

今回は体験レポートという意味もこめ、ケータイユーザーを中心に構成されているという、モバオクを利用してみることにしました。

ちなみに木下さん、モバオク利用時のアドバイスってあります?

「ケータイメインのサイトなんですが、ページの読み込みが早く、いくつもウインドウを立ち上げて比較検討ができるパソコンでの利用がオススメですね。また、これはどのオークションでも有効な掘り出し物を探すテクニックですが、例えばヴィトンの何かを探しているなら『ビトン』や『VITTON』など間違った表記やスペルでも検索してみてください。出品ミスで検索結果に挙がって来ないアイテムもけっこうありますから」

ほほう。
ま、ぼくが欲しかったアイテムは、そもそも出品されていなかったんですが、ともかくこの冬着たいダウンベストをどしどし閲覧してきます。

また、モバオクは若い世代のユーザーが多く、落札手数料が発生しないので、質問欄を使った価格交渉が活発なのだとか。早速、ぼくも半年以上落札されていなかった可愛いダウンベストの出品者に「送料込みで5000円になりませんか?」とお願いしてみたんですが、「無理です」とそっけない回答が(笑)。でも、まったく価格交渉ナシな空気ではなさそうです。
ふたたび木下さん。

「モバオクにはヤフオクみたいな自動延長(終了間際に入札があると、開催時間が延長される機能)がないので、終了時間に最高額を入札した人が落札者なんです。むやみに落札価格が釣り上がらない分、確実に競り落とすには終了ギリギリまで張り付いている必要があるんですが、そこを制するのがポイントですね」

なるほど! このアドバイスに従って、件のダウンベストを見事、入札開始価格で落札することができました。

そんなこんなで、初めて使ってみたモバオクですが、出品する側がケータイからなので、ヤフオクに比べて写真や紹介文がわりといい加減なものが多い印象でした(笑)。寸法などもこちらから質問しないと教えてくれなかったりするんですが、一方で価格交渉ができるフランクな雰囲気も。ただ、割高な値段設定も少なくないので、ハッキリとした商品知識がないものに飛びつくと、意外とお買い損しちゃうかもしれませんね。

まあ、最後はお決まりの、At your own.(自己責任で)としか言いようがないんですが、みなさんも年末はネットを駆使して売り買いをお楽しみあれ。 最初は、よくもまあ最近の若い子は
ケータイの小さい画面でオークションなんかするよな!
と思ったんですけども、実際に試してみたら、

やっぱり、無理(笑)。

操作性、検索性、一覧性、
どれをとっても、パソコンが有利ですよ。

むしろケータイユーザー中心のオークションサイトでは
パソコンユーザーこそが、
掘り出し物を探し出せるのかもしれません。

ともあれ、
王者ヤフオクは相変わらず君臨してるんですけども、
加えて若い新興勢力のモバオクに、
さらには、背後にミセス軍団を抱える楽オクと、
さながら三国志的な三つ巴の戦いが繰り広げられている
オークションサイト市場。

しかし、王者ヤフオクも出品を月10回まで無料にしたり、
といつまでも手をこまねいているわけではないようです。

そんなこんなで、今回は年末で
「落札」編をお送りしましたが、

次回、来年頭に更新となる第4回では
「出品」編をお送りします。

今までヤフオクで出品したことはあれども、
果たしてケータイアプリで出品したら
どれだけ簡単で、便利で、どんな落とし穴があるのか(ないのか)。

今回、ケータイオークションを利用してみて
これって実は出品者にとっては非常に都合が良い仕組みでは?
という予感も感じとっておりまして、
その検証もしてみたくもあり。

とにかく、出品編に備えて
まずは、このゴミ箱のような部屋から
お宝を発掘しないといけないですね。

さ、掃除しよ。インターネットオークションの相場、統計、比較検討サイト


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