日本のネット文化に与えた影響は?

今や世界最大の匿名掲示板“2ちゃんねる”の10年史

2009.05.28 THU



撮影/熊林組
1999年にオープンし、今や月間のユニークユーザー数が約1000万人と、世界最大の匿名掲示板へと成長した2ちゃんねる。5月末で10周年を迎える2ちゃんが日本のネット文化や、リアル社会にもたらした影響とは何だったのか? ジャーナリストの井上トシユキさん(『2ちゃんねる宣言』著者)とともに振り返ってみました。

「最初に2ちゃんがメディアに大きく報道されたのは、00年の西鉄バスジャック事件で少年が犯行予告を書き込んだ時ですね」

そのころの2ちゃんはまだ、隠語や乱暴な言葉遣いが多くとっつきにくい印象でした。

「でしたねえ(笑)。でもその傾向が01年ごろにやや緩和されます。某生命保険会社が自社の裏事情に関するカキコミに対し、2ちゃん全体の差し止め請求を裁判所に申し立てたんです。これに2ちゃん住民(ユーザー)がアンチ某生保で盛り上がった。その騒ぎを見に来た野次馬に対しても、中には状況を丁寧に説明する人も登場して」

住民が「世間」を味方につけたと?

「その時期って『ネットが世の中の間違ったことを正す力になりうる』という実感を、ネット住民が持ちつつあったんだと思います。行政や企業、マスメディアといった権力者が、上から目線で言論封殺するような状態に対して、ネットなら一揆ができると」

かたやユーザーの急増で、データ転送コストが経営を圧迫し一時は閉鎖の危機も。

「99年当時、日本のネット人口が300万人もいなかったことを考えると、現在は2ちゃんだけで月間ユニークユーザー数1000万人、60億ページビューですからね」

ユーザー構成比も、30%を占める30代を中心に、10代と40代が20%、20代が15%、50代以上も12%と意外とバラけています。

「もはや世論を構成する『インフラ』といって差し支えないかも。何か事が起きてもとりあえず2ちゃんに行けば、真偽はともかく、最新の情報が素早く手に入りますからね」

筆者も見るだけ専門ですが、突然閉鎖されたら困りますねー。困りません?


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