眠れる夜を確保する12の方法

第1回 疲れを残さない安眠のコツとは?

2010.03.08 MON

眠れる夜を確保する12の方法


一般によくいわれる眠りの浅い「レム睡眠」状態は心をメンテし、眠りの深い「ノンレム睡眠」状態は体をメンテする役割を持っているという。それぞれの状態が90分1セットで繰り返されているのは有名な話だ 図版提供/スリープクリニック・遠藤拓郎

体をメンテする成長ホルモンの役割



睡眠はすべての生物に等しく与えられた憩いの時間。しかし何かと多忙な社会人、「毎日たっぷり睡眠とってます!」と断言できる人なんてほとんどいないのでは? できることなら、その日の疲れはその日のうちに解消したいものだが…。スリープクリニックの遠藤拓郎先生に相談してみよう。

「睡眠はただ体を休めるものではなく、心身をメンテナンスするための時間です。睡眠を夜間に自動車(体)を停めておく駐車場のようにとらえている人は多いと思いますが、どちらかといえば、夜のうちに機体のメンテナンスを行う飛行機の“駐機場”と考えるべきでしょう」(遠藤先生)

遠藤先生によれば、人は正しく入眠すれば、最初の3時間に最も大量の成長ホルモンを分泌するという。成長ホルモンは疲労した体、飲酒で負担をかけた内臓、紫外線を浴びてダメージを受けた皮膚などを修復するために不可欠なものだ。

「相撲部屋では朝の稽古の後、ちゃんこを食べて昼寝をとる習慣がありますが、これは実はとても理にかなっているんです。トレーニングで壊した筋肉の細胞を睡眠によって修復し、より大きな筋肉を生み出す仕組みですね」 では、毎日健やかに安眠を得るにはどうすればいいか? カギを握るのは「体内時計」だ。

「夜、スムーズに入眠し、適切にホルモンの分泌を得るためには、体内時計が正しく調節されていなければなりません。しかし寝不足や不規則な生活を強いられる社会人は、どうしても体内時計が狂いがち。さらに、人間の体内時計はなぜか25時間周期で働いているため、1日が24時間である以上、ズレは必ず生じてしまいます。そのため、この体内時計のズレを毎日修正してやることが必要なんです」

太古の昔から、時間を決めてきたのは太陽だ。だからなのか、太陽の光には体内時計のズレをリセットする力があるという。

「体内時計を制御しているのは、目の奥の視神経が交差する部分にある『視交叉上核』です。ですから、朝起きたらまずカーテンを開け、外の明るい景色を目で見ることを習慣づけてください」

毎朝、体内時計をきっちりリセットしておけば、自然と夜の寝つきもよくなると遠藤先生。その結果、睡眠中のホルモン分泌も促され、良好なコンディションを手に入れられるのだ。 眠りにまつわる悩みや疑問がありましたら、右下の投稿ボタンから投稿ください。

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