身体にまつわる都市伝説

第31回 ショックで白髪になるってありえるの?

2011.01.07 FRI

身体にまつわる都市伝説


黒々としていた髪の毛が、ショックのあまりあっという間に真っ白に…! 衝撃を表す手法として昔から多用されるシーンだが、その正体は銀髪が過剰に演出されたものだった!? 写真提供/PIXTA

強いストレスが髪の毛に与える影響



映画や漫画などで、強烈なショックを受けた人が一夜にして白髪になってしまう…といったシーンを見かけることがある。

たとえば有名なところでは、18世紀のフランス王妃マリー・アントワネットは死刑宣告を受けたことで恐怖のあまり白髪化してしまった、というエピソードがある。また、数年前には、某局の男性アナウンサーの白髪化が急速に進み、「何か衝撃的な事件があったのでは!?」とネット上で話題になったりもした(…真相は単に白髪染めをやめたためだったようだが)。

しかし、こういう現象は実際に起こり得るのだろうか? 一寸先では何が起こるかわからない現代社会、20代にして突然髪の毛が真っ白に変化してしまうようなことがあるなら、それだけで恐怖だ。用賀ヒルサイドクリニックの鈴木稚子先生に聞いてみよう。

「人の髪の毛が瞬時に白髪になることは、現実的にはありません。ただ、精神的なショックなど、強いストレスなどが原因で“銀髪”に見える現象は起こり得ます」 鈴木先生によれば、この銀髪はメラニン色素を維持してはいるものの、光の反射具合によって真っ白に見えることがあるという。老化現象による白髪とはまったく別の現象だが、ショックで白髪に…という都市伝説の出所としては有力と言えるだろう。頭髪が銀髪化するメカニズムは次の通りだ。

「髪の毛というのは、血管を通して根本から栄養を吸い上げています。ところが、強いストレスなどによって血液の循環が極端に低下すると、皮膚の末端まで十分な栄養が行き渡らなくなってしまいます。それにより毛髪皮質細胞がもろくなり、髪の毛1本1本の中の空気の含有量が増えることで、銀色っぽく色が変化するんです」

こうしたストレス性の銀髪は白髪と違い、一時的なものに過ぎないという。ストレスの原因が解消されれば、生え変わる時には元通りの黒髪に戻るというから、万一の場合でもご安心を。

ロマンスグレーもいいけれど、20代にはまだ早い。体のためにも髪の毛のためにも、できるかぎり健やかな生活を心がけよう。 あなたが知っている体や健康にまつわる噂や風説は? 下のボタンから投稿ください。

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