身体にまつわる都市伝説

第33回 酒は飲めば飲むほど強くなるの?

2011.01.24 MON

身体にまつわる都市伝説


社交にもストレス発散にも効くお酒だが、「飲み過ぎは一時的な男性機能の低下につながったり、ED治療薬の効き目を抑制する弊害もあります」と須田先生。くれぐれもお酒との上手な付き合い方を心掛けよう

下戸が上手にお酒と付き合うためには?



忘年会、正月とお酒を飲む機会が続き、肝臓が悲鳴をあげている人も少なくないのでは?

時節に合わせて大勢で飲み明かすのは楽しいものだが、お酒の苦手な「下戸」の人にとっては、いささかツラい時期かもしれない。でも、ビジネスマンにとってお酒は大切な社交ツールでもあることだし、飲めるようになりたいと思っている人もいるだろう。

人の体というのは、飲めば飲むほどアルコールに強くなるようにできているとも耳にする。それが事実なら下戸の皆さんにとって朗報だが…。池袋スカイクリニックの須田隆興先生に聞いてみよう。

「お酒は飲めば飲むほど強くなるというのは、おおむね事実です。これはアルコールをたくさん摂取することで、それを分解する酵素の分泌量が増すためです。ただし、限度があるのでご注意を。もともと肝臓内の酵素の分泌量が少ない人(つまりお酒に弱い人)は、スタート位置が低いわけですから、大量に飲み続けても人並み以上に強くなることはまずありません。また、先天的にこの酵素を分泌する機能が欠損している人もいますから、やはり無理な飲酒は避けるべきでしょう」 確かに筆者のまわりにも、アルコールの入ったケーキを食べただけで気分が悪くなってしまうほど、お酒に弱い人が存在する。

「男性はどうしても“お酒に強い=男らしい”というイメージで見られがちですが、医学的な見地からいえば、お酒は弱い方がいいんですよ。肝硬変や脂肪肝など、あらゆるアルコール関連の疾患は、お酒に弱い人はまずかかりませんから。何より、飲み代がかからないのは経済的ですし、飲めないことをあまり気に病む必要はないのでは?」

須田先生によれば、とくにアルコール度数が高い洋酒を好む人は内臓脂肪が溜まりやすく、動脈硬化などのリスクが高まるという。この年末年始に飲み過ぎた向きには、ドキリとする忠告だろう。

お酒はあくまで嗜好品。個人のキャパの範疇で楽しむのがよさそうだ。 あなたが知っている体や健康にまつわる噂や風説は? 下のボタンから投稿ください。

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