オトコを深める“旬ワード”辞典

新聞ななめ読み『経済旬ワード』/第1回 今年の経済の担い手は?この人たちの動きから目を離すな!

2011.02.15 TUE

オトコを深める“旬ワード”辞典

日本の経済、デフレ脱却の出口はすぐソコ!?



株価や為替、就職率、はたまたデフレなど、景気に関する様々なニュースが聞こえてきますが、今の日本の経済ってどうなっているのでしょう。良くなっていることを願いつつ…、2011年の日本経済の注目ポイントを経済アナリストの森永卓郎さんに聞いてみました。
こちらが「鉱工業生産指数」の推移の様子。下がっていた数値が、2010年11月を境に上昇へ。好景気の兆しはすでに出ている!? ●2011年1月31日・経済産業省発表のデータより ※2011年1月分は「製造工業生産予測指数」(前月比)
「日本の経済は、今、ロケットのような上昇を見せています。鉱業または製造業に属する日本の企業の生産活動状況を示す『鉱工業生産指数』という数値があるのですが、最近(1月31日)発表された2010年12月の数値(速報値・季節調整値)は、前月比で3.1%も上がっています。11月から上がり始めたのですが、それ以前は6カ月連続で下がっていた数値が、2カ月で一気に上がっており、さらに2011年1月分の予測値である『製造工業生産予測指数』は前月比5.7%。つまり2カ月で8%以上も生産が上向きになる予測になっているわけです! これは、景気回復に向かっていることが間違いないと分かる数字ですね。さらにデフレ状況を示す日本全国の『消費者物価指数』は、2010年12月で-0.4%。この数値は、1年前までは-2%近くまで下がっていたんですよ。このように90年代から続いてきたデフレ経済が、インフレ経済に変わる寸前のところまで盛り返しています。このまま行けば、好景気へ一変すると思います。…このまま行くことができればですが」

これはうれしいお話! でも“行くことができれば”というのは、何か不安要素があるんですか?

「先進国でこんなに長くデフレ経済が続いているのは日本だけなのですが、1990年代から長い期間デフレ経済に慣れてしまった日本が、すぐにインフレ経済に切り替えることができるのか。先ほども言ったように、今の経済の動きだけをみれば、年内にもデフレを脱却して好景気が来るのではないかと私は思っているのですが、これから政府がどう動くのか? それによって先行きは大きく変わってきます。つまり、政府のキーマンたちの動きがカギとなるわけです。というのも、内閣官房長官の枝野幸男氏、経済財政担当大臣の与謝野馨氏、官房副長官の藤井裕久氏、そして民主党幹事長の岡田克也氏…などなど、金融緩和に消極的といわれる主要ポストのメンバーたちの動きによっては、デフレ脱却前に経済の伸びが失速してしまうのではないかという心配があります。また、現内閣の経済対策に対して沈黙を守っている小沢一郎氏が今後どう働きかけるのかも注目です。デフレ脱却ができるかどうかは景気に大きな影響を及ぼすので、つまり、政治が金融緩和に関してどう動くかが日本経済の命運を分けることになるでしょう。政権交代が起こるのか、なども含めて注目すべきでしょうね」

なるほど。政治と経済は表裏一体といいますが、まさに今、注目すべきは政府の動きなわけですね。

「今がまさにデフレが止まるかどうかの最大のチャンスで、あともうちょっとのところまで来ているんです。お金を貯め込んで使わなくなる縮小経済から、設備投資や消費へと進む拡大経済に転換できるか。新内閣が金融の『締め付け』を行うかどうかが大きなポイントになるでしょう」

社会的にも、個人的にも、もちろん早く景気が回復することを望むばかりですが、そんな日本の経済・景気の動向をつかむためにも、政策やキーマンの動きをチェックしていくことが大事なようです。 投稿募集はこちら 今まで“なんとなく”で感じていた景気の上がり下がり。実は、様々なデータの数値をチェックすることで動きを知ることが可能なのだ(しかも、自慢もできるかも)! 景気回復を示すデータが出はじめている今こそ、政府や経済の担い手たちの動きを見逃さないように!


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