賢者のクルマネー講座

第8回 運転技術が維持費に影響するってホント?

2011.02.28 MON

賢者のクルマネー講座

急加速&急ブレーキは節約の大敵!?



今回お話を伺ったのは、数々の自動車専門誌で執筆しているほか、「オールアバウト」でカーメンテナンスのガイドも務めている、モータージャーナリストの宮島小次郎さん。ズバリ、運転がヘタだと維持費も高くなるということがあるんでしょうか?

「運転の上手下手ということではなく燃費、つまりガソリンの使用量を節約する運転を心がけるかどうか、が大事なんです。いくつかのポイントをおさえた運転を心がければ、実感できるほど燃費を向上させることができるんです」

いったい、どんなところに注意すればいいんですか?
イラスト/千野エー 急加速や急ブレーキは燃費が悪くなるだけでなく、周りのクルマに迷惑をかけることも。なるべく紳士的な運転を心がけることが、節約にもつながるのだ
「まずは、エンジンに余分な仕事をさせる急加速を避けること。余分な仕事をさせるということは、それだけ余分にガソリンを使うことになります。同様に急ブレーキをかけなければならない運転も、余分に加速している結果といえます。前方の交通状況を見極め、余分な加減速を抑え、なるべく一定の速度をキープするように走ることが、燃費向上の基本といえるでしょう」

ということは、常にノロノロ運転を強いられる、渋滞が多い都会の道は、ガソリン代節約にはうってつけ、ってことなのかな…??

「それは誤解ですね。むしろアイドリングが多くなる渋滞は、燃費が悪くなりますから、極力避けるべき。カーナビなどで事前に渋滞情報をチェックする、渋滞が起きそうな時間帯を避ける、といった工夫をしたほうがいいでしょう。できるなら、適度なスピードに乗っていたほうが、燃費的にはいいんです」

燃費向上が数字で確認できる「燃費計」がおススメ!



なるほどー。言われてみれば納得なんですが、実践するのって、ちょっと大変そう…。

「確かに、燃費向上だけを考えた運転に気をとられすぎると、クルマに乗る目的や魅力が半減してしまうかもしれませんね。このほか、燃費向上につながる行為として、一般的によく言われているのが“アイドリングストップ(停車時のエンジン停止)”なんですが、自動でアイドリングストップを実行する機能が付いている車種ならともかく、停車のたびに手動でアイドリングストップをするのは、ちょっとストレスになることも。運転技術に関しては、あくまでも目安として頭の片隅にとどめておく程度でもいいでしょう。意識があるかないかだけでも、燃費に影響が出ますしね」

そうですよね。そう言ってもらえると、安心します。
イラスト/千野エー 自動車に燃費計が付いていれば、自分の運転がどれだけ燃費向上につながっているのかを、数字で確認することができる。最近ではスマートフォンでも、燃費の計算ができるアプリが登場しているようだ
「そこでおススメしたいのが『燃費計』。現在運転している状況の瞬間燃費や、一定期間での平均燃費など、様々な数値を知ることができるので、燃費向上のための参考となります。最近の自動車には標準搭載されているものも多いし、後からでも簡単に取り付けられる製品もあるので、燃費が気になる人はチェックしてみては?」

自分の運転がどれだけ燃費向上につながっているのか、数字でわかるのであれば、節約の励みとなりそう。燃費向上の心がけは、節約だけでなくエコにもつながる行いなんだから、ドライバーの嗜みとして肝に銘じておきたいものです! 急加速や急ブレーキを避けるのは、単に燃費向上だけでなく、紳士的な運転が基本。きれいな運転を心がけることで節約にもなるなら、まさに一挙両得ですよね? 次回はクルマのメンテナンスによって維持費を節約する方法について調べてみたいと思います。

取材協力・関連リンク

関連キーワード

ブレイクフォト