気鋭ジャーナリストが仕事を語る

上杉隆「何年かかろうが目指す職に就け」

2011.03.01 TUE


うえすぎ・たかし 1968年生まれ。NHK記者、カラオケ店店長、鳩山邦夫代議士の秘書、ニューヨークタイムズ東京支局取材記者を経てフリージャーナリスト。『官邸崩壊』ほか著書多数。自由報道協会のサイトはhttp://fpaj.exblog.jp/
「どんどん失敗したらいい」
フリージャーナリスト 上杉 隆


「自由な言論、多様な報道を生み出す『場』を創出することを目指し、各界からゲストを招いて記者会見を主催」する『自由報道協会』を立ち上げたジャーナリストの上杉さん。今はむしろ“活動家”かも、と笑う。

社会人の目覚めは高校を卒業し、フルタイムで働き始めたとき。高校時代からアルバイトで自活していたので、「それまで学校で勉強していた時間も働けるから、生活が楽になるなあ、と思ったんです」。

だが、“生活が楽になること=やりたいこと”ではなかった。子どものころから「世界を見られる仕事=ジャーナリスト」になりたかったのだ。そこから受験勉強し大学に合格。学費を稼ぐために勤めたホテルでダーティな政治家たちを見て義憤に駆られ、NHKの記者になる。が、今度は政策が決定される現場が見たくなって、議員秘書に。そして「デイヴィッド・ハルバースタムのようなドラマティックなドキュメンタリーを書きたい」と、フリージャーナリストに。そのつど「自分がやりたいことをやる」という気持ちを実践してきた。

「今の日本では社会が規定した“成功”に合わないものを、失敗って呼びます。じゃあどんどん失敗したらいい。自分のやりたいことは他人に規定されるようなものではないからです。一流企業に入ったからといって好きな仕事ができるとは限らないでしょ? それは就職ではなく“就社”です。ならば何年かかろうが自分の目指す職に就いた方がいい。内定取れなかった、自分の望みの会社に入れなかった=人より遅れた、と考えるのではなく、自分はまだ夢に向かっている、チャンスがあるんだと考えればいいんです」

稲田 平=撮影
photography PEY INADA
武田篤典(スチーム)=取材・文
text ATSUNORI TAKEDA

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