渋谷区議会議員ハセベケンの新人時代

「月の残業時間が230時間とかで(笑)」

2011.03.01 TUE


はせべ・けん 1972年生まれ。渋谷区議会議員。NPO「グリーンバード」代表。専修大学卒業後、博報堂に入社。02年、博報堂を退社し、翌年初当選。渋谷区の大プロジェクトである宮下公園の改修工事がまもなく終了。4月にはオープン予定だ。www.hasebeken.net
「止まって考えるな、走りながら考えろ」
渋谷区議会議員/グリーンバード代表
ハセベケン


ポイ捨てのカッコ悪さを伝えるNPO「グリーンバード」代表で、渋谷区議会議員。今の仕事に舵を切ったのは30歳。新卒のときは博報堂で営業を担当し、年間30本ものCMを手がけていた。

「先輩について回って、言われるがままに動いてただけです。月の残業が230時間とかで(笑)、最初の1~2年はとにかく必死」

3年目を過ぎるころから、周りが見え始めたという。広告をお金にするスキームと、その作り方がわかってきたから「より強いメッセージを伝えるにはどうすればいいのか」ということをしきりに考え始めた。 だが広告は完全に受注産業だ。「“こっちが絶対にイイ!”と思っても、最終的にはお金を出してる人に決定権があるんです。それがジレンマで、ねえ…」

そんなとき、ベネトンの「ストップ エイズ」の広告を知り、衝撃を受ける。色とりどりのコンドームを並べたビジュアルだ。

「それまで公共機関がやっても全然ダメだったテーマをファッションに変えたらすごく強いメッセージになったんですね」

仕事の見晴らしがよくなれば、イイ意味での“欲”が出てくるものなのだ。ハセベさんの場合、人生を変えるきっかけにもなるのだが、それはまた別の話。

「ずっと走りながら考えてきた気がします。一人で背負い込むんじゃなくて、いろんな人に相談して、いろんなアイデアが詰まった引き出しを増やして。それをうまくまとめることを “ひらめく”っていうんじゃないかな…新人のみなさんに言えるのは、止まって考えるな、走りながら考えろ、と。後は…飲み過ぎないように、とか(笑)」

稲田 平=撮影
photography PEY INADA
武田篤典(スチーム)=取材・文
text ATSUNORI TAKEDA

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