身体にまつわる都市伝説

第43回 ビールを飲み過ぎると痛風になる?

2011.04.18 MON

身体にまつわる都市伝説


プリン体が悪いのではなく、プリン体に含まれる窒素を正しく処理できなくなることが痛風の原因。ビールを我慢することは、「痛風の直接的な予防策とはいえません」と加藤先生は語る。ビール党には朗報だが、やはり飲み過ぎにはご注意を 写真提供/PIXTA

僕たちの体にもプリン体は含まれていた!



歓送迎会やら花見やら、お酒を飲む機会が多いこの季節。そろそろ内臓が悲鳴を上げている…という人も少なくないのでは!?

体が資本のビジネスマン。飲み過ぎにはくれぐれもご注意いただきたいが、とりわけビール党で鳴らす筆者にとって気になるのが、「ビールを飲み過ぎると痛風になる」という噂だ。

痛風とはその名の通り、風にあたるだけでも激痛が走るとされる関節炎のこと。ビールに含まれるプリン体が痛風の原因になると昔から耳にするが、本当なのだろうか? 『なるほど!食の新常識』(トランスワールドジャパン)の著者で、日本ホリスティックセラピストアカデミー校長の加藤雅俊先生に聞いてみた。

「まず、プリン体が体に悪いというのは、誤解なんです。プリン体は窒素を含んだ化合物で、体内で不要になった窒素は肝臓で尿酸に変えられ、腎臓によって排出されるのが正常なプロセス。ところが、尿酸が多過ぎて処理しきれなかったり、水分が不足していたりすると、体内でその一部が結晶化してし、関節に入り込んで炎症を引き起こします。これが“痛風”です。窒素を含むプリン体が悪者にされがちなのはそのためですが、もともと私たちの遺伝子(DNA)を構成する4つの塩基のうち、2つはプリン体でできているんですよ」 言い換えれば、人の体の半分はプリン体でできているといっても過言ではない、と加藤先生。なんだか、プリン体に対するイメージが変わりそうだ。

「ビールがひときわ多くのプリン体を含んでいるわけではありません。たとえば、青汁やもやしにはビール以上のプリン体が含まれていますし、かつお節にいたってはビールのおよそ50倍。でも、かつお節が健康に悪いなんて話は、まず聞かないですよね? 要は腎臓が正常に機能して、不要になった尿酸を適切に排出できていれば、痛風になる心配はないんです」

つまり、痛風を予防するにはプリン体を避けるより、尿酸をきちんと排出させることが大切。アルコールの過剰摂取は肝臓を疲弊させるため、窒素を処理しにくくする可能性はあるそうだが、ビールを我慢するより「第一に水分補給を怠らないこと、そしてウォーキングなど適度な運動を欠かさないこと」(加藤先生)が痛風予防には効果的とのこと。ビール党諸君は、ぜひ肝に銘じておこう。 あなたが知っている体や健康にまつわる噂や風説は? 下のボタンから投稿ください。

身体にまつわる都市伝説の記事一覧はこちら

取材協力・関連リンク

関連キーワード

注目記事ピックアップ

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト