アレルギーの不思議

第7回 好きでも触れない、犬猫のアレルギー

2011.04.18 MON

アレルギーの不思議


こんなにかわいい猫をなでるどころか、近寄ることすらできないかも!? 画像提供:NORIYUKI/PIXTA

猫を触ると必ずクシャミが…これって何?



ペットブームの影響もあり、近年注目を浴びているのが犬猫のアレルギー。とくに動物好きの人にとっては、なんとも腹立たしい存在だ。

触るどころか、近くにいるだけでクシャミを連発させるというこの非情な現実、いったい何が原因で起こってるの?

「犬アレルギーの原因は犬の毛にあり、猫アレルギーの原因は皮脂腺と皮膚、そして唾液にふくまれるタンパク質にあります」

そう教えてくれたのは用賀アレルギークリニック院長の永倉俊和氏。毛についたダニが関係しているように勝手に思っていたけど、それはハウスダストアレルギーの部類に入るようで、こちらの原因は犬猫そのものにあるよう。

しかし直接触れなくてもアレルギー反応が起こることもあるようですが。

「猫の皮膚の細かな残骸や唾液はとても軽く、広範囲に飛散しているため、触れなくてもアレルギー反応が起こることがあります。付着性も高いので室内に一度付着するとなかなか取ることが難しく、同時に同じ空間にいる場合だけでなく、数時間前にいた部屋でさえもアレルギー反応が起こることがあります」
永倉俊和氏の著書『アレルギーのふしぎ』(Si新書)。花粉症からアトピーまで、アレルギーの仕組みと治療法が詳しく解説されている
うむむ。猫アレルギーの人にとってこれはかなり厳しい話。犬の場合でも、毛を部屋などから完全に取り除くのは難しく、やはり直接触れなくてもアレルギー反応が起こる可能性があるのだそう。でも犬も猫も、こまめにお風呂に入れるとか、なにか方法はあるのでは?

「皮膚や毛をしっかりと洗ったとしても、アレルゲンを完全に取り除くのは困難です。とくに猫は体をなめる習性があるので、唾液の付着を防ぐこともかなり難しい。しかもペットのアレルギーについては、花粉症のように徐々に免疫をつけていく療法は行われていません。ですので、そのペットを飼わないとか、なるべく近づけないようにするというような、予防的な対策が中心となります」

犬や猫に興味もないし自分からは近づかないという人でも、仲のいい友人や恋人が飼っていれば、部屋に遊びに行きづらくなるなど生活に支障が。どんなアレルギーもそうだけど、やっぱり大迷惑なやつなんです!  

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